芸能

【独占告白】人気漫画家・柳沢きみお氏が語る“がん闘病” 今なお連載3本を抱え月産160ページを描く76歳が明かした「人生で一番楽しい時間」

柳沢きみお氏の闘病経験は『大市民 がん闘病記』にも色濃く反映されている

柳沢きみお氏の闘病経験は『大市民 がん闘病記』にも色濃く反映されている

「レントゲンの映像を見ながら、そのクリニックの先生に大腸がんの疑いもあると言われた時は、本当に『えっ』となりましたね。『ウソだろ』と。すぐにその先生は大きな病院に入院手続きをしてくれて、タクシーでその病院へ直行となったのです。

 で、紹介された大きな病院で検査を受けて、大腸がんだと言われた時も、どこか他人事のような感じで実感が湧かなかったです。正直、これを話している今でも、そんな感じが続いているような」

 そう語るのは、現在『ビッグコミックオリジナル』で『大市民 がん闘病記』を連載中の著者・柳沢きみお氏(76)。『翔んだカップル』『特命係長 只野仁』『月とスッポン』『大市民』シリーズといった数多くの代表作を世に生み出し、キャリア50年を超える今もなお、漫画界の最前線で描き続ける現役漫画家だ。そんな柳沢氏は去年、大腸がんになる。

「大腸がんと判明する直前は、身体に特別な異変は感じていませんでした。ただ今にして思えば、ひどい下痢があったし、なんか疲れやすくなっていたようですが、それが『がん』のせいだったのかは、今でも正直わかりませんね。そんな最中、腸閉塞を起こしてしまい、その耐え難い痛さで病院へ行ったら、がんが見つかってしまったというわけです」

 元来、「自分の主治医は自分」がモットーで、病院や医師に頼らない人生を送ってきた柳沢氏。しかしこの時ばかりは事情が違ったようで……。

「もうとにかく腸閉塞の痛さで、病院に行くしかなかったですね(苦笑)。まず近所のクリニックに行って検査を受けたら、紹介するからこのまま別の病院に行くようにと言われました。そして自分の人生で初めての“大病院”へ行くことに。夜遅かったので廊下もロビーも暗くなっていましたが、広さとその無言の圧力に圧倒されましたね。そして検査の結果、大腸がんが原因の腸閉塞という診断が下り、元々は自宅に戻るつもり満々で何の用意もしてなかったけど、そのまま入院するというまさかの展開に(笑)。

 運よく個室に入れましたが、一人ぼっちになったその日の夜は、ひたすらボーゼンとしていました。若い頃から睡眠には特に気を配り、腹の出た男には絶対になりたくなかったので水泳・ストレッチ・逆立ち等の運動をしてきた、極めて“健康老人”だったので、そんな自分ががんになるとは全然思っていなかったですから……」

関連キーワード

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン