ビジネス

株のプロも読む『闇株新聞』 御用マスコミへの不信感が背景

 金融関係者や個人投資家も熟読するほど注目されている金融情報サイトの『日刊闇株新聞』。株や為替などの経済情報だけでなく、経済事件や騒動の内幕にも舌鋒鋭く迫る無料ブログだが、発行人で自ら取材・執筆を行なうA氏は「経済の仕組み」を考える重要性を一般投資家に説く。

「個別銘柄の上げ下げについての情報は新聞や雑誌に溢れているが株価は結局、誰にも読めない。長い目で見て、まず投資に必要なのは、株価が上下する理由や仕組みといった基礎を理解し、今の世界で何が起きているかを知ることです」(A氏)

 A氏のブログはマクロな視点の記事が多い。そうした記事なら日経新聞でも読めそうなものだが、多くのプロがこぞって『闇株新聞』を読む背景には、企業や政府の“御用聞き”と化している日本のマスコミへの不信感がある。

 最近の例では、経営トップが関与して会社ぐるみで経常利益を水増しした東芝の不祥事について、日本の大手マスコミは「不適切会計」と表現した。明らかな「粉飾決算」でも大スポンサーである東芝に配慮した報道であることが見え見えだ。『闇株新聞』の姿勢はそれとは対照的だ。

「私は問題発覚当時から東芝問題を大きく取り上げました。東芝は当初、第三者機関に報告書を出して過去の会計を訂正して幕引きする予定だったが、内部の派閥抗争が高じて大火事になった。

 大手マスコミや金融当局も当初はスルーのはずだったが、一転して極端なまでの追及を始めた。私は、今後も真摯に動向を報じていくつもりです」(A氏)

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号

関連キーワード

トピックス

永野芽郁
《不倫騒動の田中圭はベガスでポーカー三昧も…》永野芽郁が過ごす4億円マンションでの“おとなしい暮らし”と、知人が吐露した最近の様子「自分を見失っていたのかも」
NEWSポストセブン
中居正広
中居正広FC「中居ヅラ」の返金対応に「予想以上に丁寧」と驚いたファンが嘆いた「それでも残念だったこと」《年会費1200円、破格の設定》
NEWSポストセブン
協会との関係は続く?(時事通信フォト)
《協会とケンカ別れするわけにはいかない》退職した白鵬が名古屋場所で快進撃の元弟子・草野に連日ボイスメッセージを送ったワケ
週刊ポスト
「木下MAOクラブ」で体験レッスンで指導した浅田
村上佳菜子との確執報道はどこ吹く風…浅田真央がMAOリンクで見せた「満面の笑み」と「指導者としての手応え」 体験レッスンは子どもからも保護者からも大好評
NEWSポストセブン
石破首相と妻・佳子夫人(EPA=時事)
石破首相夫人の外交ファッションが“女子大生ワンピ”からアップデート 専門家は「華やかさ以前に“上品さ”と“TPOに合わせた格式”が必要」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
中村芝翫の実家で、「別れた」はずのAさんの「誕生日会」が今年も開催された
「夜更けまで嬌声が…」中村芝翫、「別れた」愛人Aさんと“実家で誕生日パーティー”を開催…三田寛子をハラハラさせる「またくっついた疑惑」の実情
NEWSポストセブン
ノックでも観客を沸かせた長嶋茂雄氏(写真/AFLO)
《巨人V9の真実》王貞治氏、広岡達朗氏、堀内恒夫氏ら元同僚が証言する“長嶋茂雄の勇姿”「チームの叱られ役だった」
週刊ポスト
現場となったマンホール
【埼玉マンホール転落事故】「どこに怒りを…」遺族の涙 八潮陥没事故を受けて国が自治体に緊急調査を要請、その点検作業中に発生 防護マスク・安全帯は使用せず
女性セブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《秘話》遠野なぎこさんの自宅に届いていた「たくさんのファンレター」元所属事務所の関係者はその光景に胸を痛め…45年の生涯を貫いた“信念”
週刊ポスト
政府備蓄米で作ったおにぎりを試食する江藤拓農林水産相(時事通信フォト)
《進次郎氏のほうが不評だった》江藤前農水相の地元で自民大敗の“本当の元凶”「小泉進次郎さんに比べたら、江藤さんの『コメ買ったことない』失言なんてかわいいもん」
週刊ポスト
川崎、阿部、浅井、小林
女子ゴルフ「トリプルボギー不倫」に重大新局面 浅井咲希がレギュラーツアーに今季初出場で懸念される“ニアミス” 前年優勝者・川崎春花の出場判断にも注目集まる
NEWSポストセブン
6年ぶりに須崎御用邸を訪問された天皇ご一家(2025年8月、静岡県・下田市。撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下と愛子さま、爽やかコーデの23年 6年ぶりの須崎御用邸はブルー&ホワイトの装い ご静養先の駅でのお姿から愛子さまのご成長をたどる 
女性セブン