国内

子供に多いインフルエンザ脳症 1年で217例、そのうち30%死亡

 秋風が吹く頃になると話題にのぼるのが、「インフルエンザの注射受けた?」という話題。そんなインフルエンザには重大な危険もあるという。

 小中学校でのインフルエンザワクチンの集団接種が中止になった後の1998~1999年、日本全国で217例ものインフルエンザ脳症が報告され、そのうち約30%(61例)が死亡した。

 東京医科大学小児科学主任教授の川島尚志氏がインフルエンザ脳症の恐ろしさについてこう語る。

「私たちの病院でも、たった4日間で4人もの子供が亡くなりました。小学生の例では、夜9時に39℃の熱が出て近所の病院で解熱剤を打ったのですが、翌日の昼に激しいけいれんを起こし、ここに運ばれました。けいれんは止まりましたが脳波に乱れが出て、夕方4時にはがたがた震え始め、熱が41℃まで上がって意識がなくなり、多臓器不全の状態に陥りました。夜11時には脳波がなくなり、心臓マッサージを続けましたが、翌朝6時に亡くなりました。

 インフルエンザ脳症は子供に多く、インフルエンザの熱が出てから24時間以内、早い例で6時間以内にけいれんが起きます。その前に、自分の手を食べ物と勘違いしてかじる、アニメキャラクターが見えるといった幻視・幻覚を訴える子もいます。インフルエンザかと思ったら様子を見るよりも、とにかく早く医療機関に連れて行きましょう」

※女性セブン2015年10月3日号

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン