さらに四番目がタイトルにもなっている高齢化社会の問題だ。これは2020年から深刻化が予測されているが、2030年には労働者2人で1人の老人を養う時代を迎えるという。
五番目は少し中国的な事情となるが、一人っ子政策の副作用として男女に歪みが生じ、女性が圧倒的に不足してしまっているのだ。このため結婚できない男が溢れるという問題が待っているというのだ。
こうした事情を受けて少しでも早く第二子解禁をと呼びかけているのだが、政策的な影響がどこまで通用するのかを疑問視する声も少なくない。
実際、「双独二子」から「単独二子」への緩和が行われた中国では、一年経った現在、第二子の申請を行った「単独」カップルはわずかに13%でしかなかったという。
中国も日本と同じく、2人目を生む余裕がないという理由が大きいのかもしれない。