国際情報

外国人客が殺到する日本の新名所 富士そばやタイヤ公園など

富士そばでカツ丼を注文したスペイン人

 浅草、富士山、京都。最近はそんな「観光地」ではない、我々がふだん当たり前に接している場所に、目をらんらんと輝かせた外国人が訪れている。そんななぜか人気のスポットを紹介する。

 1回の青信号時に最多で3000人が渡る渋谷のスクランブル交差点。「なぜこんな大勢が交差してぶつからないんだ」と外国人には衝撃的な光景だという。今では自撮り棒を持つ外国人が集まる一大撮影スポットになっている。

 廃タイヤを利用した怪獣のオブジェが屹立するのは大田区のタイヤ公園(西六郷公園)。なぜこの公園が注目されるのか。外国人向け日本観光サイト・ジャパントラベル代表のテリー・ロイド氏が解説する。

「外国人はエコロジーに関心が高く、タイヤが再利用されて公園の遊具となっていることに興味をひかれるのです」

「和食」は文化遺産となったが、安くて早いことでサラリーマンの味方となっている名代 富士そばにも外国人が殺到。ここは口コミサイトやガイドブックで紹介され人気に火が点いた。写真のスペイン人観光客は、「日本の食べ物は安くておいしい!」とカツ丼を頬張っていた。

 続いて壁一面にパッケージが陳列されたインスタント麺のトンネルが圧巻のインスタントラーメン発明記念館(大阪府池田市)。アニメや漫画の影響で日本のカップ麺に憧れを抱く外国人が多いようだ。

 飲み屋がひしめく新宿ゴールデン街にも多数の外国人が訪れる。近代的な新宿のビル群と古びた家屋が混在する光景は、映画『ブレードランナー』の世界を彷彿とさせるという。フランス人女性はその風景を「美しい日本文化」と絶賛していた。

 ほかにも、カプセルホテルやラブホテル街は新鮮に映るらしく、それらを泊まり歩く外国人も。

「日本人の日常」こそ一番面白いのかもしれない。

※SAPIO2015年11月号

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン