芸能

仮面ライダーゴースト 独特過ぎる設定と変身スタイルで話題に

『仮面ライダーゴースト』はネットでも話題に(公式HPから)

 10月4日から放送が始まった『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系・毎週日曜午前8時~)が話題を呼んでいる。第一話で主人公が死ぬという驚きの展開でスタート。設定から変身スタイル、ファッションまで「独特過ぎる」と子供だけではなく、大人たちも喜ばせている。コラムニストのペリー荻野さんが衝撃のライダーについて綴る。

 * * *
 近年、鬼、電車、吸血鬼、魔法使いなど驚くべきライダーが次々登場し、もうたいていのことでは驚かないと思っていた平成仮面ライダーシリーズ。しかし、今月スタートした『仮面ライダーゴースト』には、やっぱり驚いた。なんとライダー本人が一度死んでいるのである。死んでいるけど、合言葉は「命、燃やすぜ!」。これ以上、燃やしていいのかと心配になるが、ものすごく前向きなライダーなのは確かだ。

 主人公の天空寺タケル(西銘駿)は、10年前にゴーストハンターだった父を亡くした過去を持つ。明るくまっすぐな性格のタケルは、ある日、仲間を守るため、恐ろしい眼魔と闘い、命を落としてしまった。しかし、そこに仙人(竹中直人)が現れ、仮面ライダーゴーストに変身して眼魔と闘い、99日間に15人の偉人の眼魂を獲得できたら、生き返ることができると告げたのだ。(ちなみに『眼魂』は、ガンコンでもガンタマでもなく、アイコンと読みます)

 ゴーストは、手に入れた眼魂により、新たな力と姿を得ることができる。第一話では、さっそく武蔵の力を得て、「仮面ライダーゴースト ムサシ魂」に変身! 刀を構えた勇ましいスタイルで、つるりとした黒いフェイスには二本の赤い剣がクロスしたようなマークもある。そして、よく見ると頭上には刀の柄のような形のチョンマゲが!? ゴーストは、続く第二話ではエジソン、第三話ではロビン・フッドと次々偉人の力をゲット。まるで、「正義の魔界転生」である。しかも、和洋折衷。

 面白いのは、ゴースト独特の変身スタイルだ。各偉人の力を得る際には、必ずその偉人の「パーカ」を装着するのである。番組を観てない方には、「パーカ? フードの?」と思われそうだが、まさにそのパーカが空中を飛び交い、ゴーストにぴたりとフィットした瞬間、閃光が走り、姿が変わる。偉人が乗り移っているイメージに近い。もちろん、このパーカにもそれぞれ特殊能力があり、たとえば「エジソン魂」のパーカには「スパーキングフード」という名前がついており、敵の電気攻撃や落雷などの電気エネルギーを吸収する機能と、裏地にはライダー自身が感電することを防ぐ絶縁機能付き。裏地にまで気を配っていたとは…。ライダーもうっかり感電する可能性があるんですね…。このキメの細かさは、全国のライダーファンを喜ばせているに違いない。

 そこで気になるのは、タケルの普段着である。パーカをまとうくらいだから、アメカジ系かと思ったら、柄物のパーカの上に柄付きの作務衣のような上着を愛用。その柄も白地に花柄とか黒字に金色の幾何学模様風までいろいろある。もともとタケルは寺の跡取りで、作務衣でも不思議ではないのだが、和風作務衣&洋風パーカ、柄オン柄の独自ファッションはとっても目立つ。史上、もっとも普段着が目立つ仮面ライダーかもしれない。
 
 変身すると「バッチリミナー!」「カイガン、オレー!(開眼、俺)」と前向きモード全開だが、時折、ふと「今までとは違うんだ…」と自分の境遇を思い出して凹むタケル。そんなときは、思いっきり派手なパーカと作務衣を着て、元気よく頑張ってもらいたい。振り切ったヒーローは、やっぱり観ていて気持ちいいもんね。

関連記事

トピックス

“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン