ビジネス

視聴率低迷のフジテレビ 給料カットの噂出て社員は落胆する

視聴率低迷フジテレビに給料カットの噂も

 1980年代、「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチコピーで革命を起こしたバラエティー番組も低迷している。これまで29回放送されてきた夏の恒例バラエティー『FNS27時間テレビ』の平均視聴率が10.4%と歴代ワースト3位を記録。この状況に亀山千広社長も「検証して、もう一度考えてみる時が来た」と会見で見直しを示唆、夏の看板番組も危うい状況にある。情報番組『直撃LIVE グッディ!』も平均視聴率が1%台となる日が続くなど、亀山社長が「イライラしている」とボヤくほどだ。
 
 その影響か、最近になって社員の間では給料カットの噂が流れている。中堅社員がこう嘆く。
 
「正式に決まったわけではないのですが、冬のボーナスが3割カットされるんじゃないかという話が出ています。来年度は年間で半額カットになってしまうという噂もあり、いよいよ視聴率の影響が我々の財布にやってきました」
 
 1980年代前半から12年連続で三冠王(ゴールデン、プライム、全日の3つの時間帯で首位)だったフジテレビの社員は民放一の高給として知られる。30歳で年収1000万円に届き、平均年収は約1500万円といわれる。20代後半の社員が語る。
 
「内訳としては、まず基本給に残業代などの様々な手当がつき、それに加えて夏冬2回のボーナス、さらに年5回の『一時金』が支給される。ボーナスには査定があります」
 
 キー局関係者が続ける。
 
「以前、CX(フジテレビ)の30代の社員から、給与について聞いたことがある。その人の基本給は31万円で、手当を含めて月収60万円ちょっと。ボーナスは基本給の7か月分で、年収は1100万円くらいだといっていました」
 
 このケースで試算すると、仮に冬のボーナスが3割カットなら約33万円、来年が年間5割カットなら約109万円の年収減となる。それでも世間の水準からすればまだまだ恵まれているが、社員は落胆を隠せない。
 
「今までも視聴率低迷が叫ばれたことはあったが、なんだかんだで給料に大きく響くことはなかった。正直いって今まで楽観視していたが、ここまでの大幅カットを本当に断行するなら、ウチの会社はいよいよヤバいんじゃないでしょうか」(前出・中堅社員)

※週刊ポスト2015年11月13日号

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン