■愛知・覚王山
覚王山は日泰寺に続く参道を中心に発展してきた街。大正時代に創業の食堂『玉屋』の3代目店主の斉藤隆敏さんは「創業当時は参道沿いに長屋がズラッと並んでいて、たぬきが出るようなところだったそうです」と話す。
現在は、人気のスイーツ店や高級マンションなどもできて街はレトロモダンなイメージに。90年続くだんご店『つる屋』の丹羽康子さんからはこんな話も。
「最近は若いカップルのお客さんが増えました。でも、亡くなったおばあちゃんがうちのだんごが好きだったからと、今でも毎月買いに来るようななじみの人もいて、昔話に花が咲きます。毎月21日の縁日のときは参道に店が出て、お客さんも多く、大賑わいで楽しいですよ」