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植松晃士氏 おフェロ顔メイクは「おてもやんかお猿さん」

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、世の中のオバサマたちが美しく健康に過ごせるように、アドバイスを送る。今回は流行りのメイクに物申す!

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう! 先日、NHKで初めて子供番組に出演いたしました。これまで、子供とペットはご縁がないものと思っていたのですが、着ぐるみさん3人と並んで、ある企画の審査員を務めさせていただいたんです。

 驚いたことにモニターに映る自分の姿に違和感なし。しかも小さな子と交わすひと言ひと言が楽しくて、とても穏やかな気持ちになりました。

 それにしても、着ぐるみさんって、本当にすごいですね。“中のかた”は、さぞ暑かろうと思うのですが、キャラになりきって演じている様は、まさにプロフェッショナルそのものです。

 私は常々、「女性はその人自身の“人生劇場”の女優。女優として演じきる気概がなければ幸せはつかめない」と申していますが、私たちも着ぐるみさん、つまりコスプレするくらいの気持ちでおしゃれをすべきなんです。

 よく、「美容院に行って髪形を変えても、夫は気づかない」と、残念そうにおっしゃるかたがいますが、それはきっと“変化”が足りないからです。

 少々、鈍い殿方にもわかるくらい、はっきりと変わらなければなりません。コスプレのように、いろんな意味で盛らないと大人の女性は何というか…足りないんです。ツヤも若さも輝きも! すべてが足りません。

 とはいえ、女性のおしゃれには、しばしば「勘違い」があるものです。皆さんは最近、若いかたに流行している「おフェロ顔メイク」をご存じですか? チークを目の下ぎりぎり、涙袋からピンクにするメイクです。

 女性の間では、「湯上がりみたいなほっぺがかわいい」ということになっていますが、どう頑張っても“おてもやん”か“お猿さん”にしか見えません。

 思うに、男性にとっての女性のメイクは、美しく整えられていればいいんですよ。ファンデーションを塗ってアイシャドウ、マスカラを塗って、チークに、口紅をつけてさえいればそれで充分。

 メイクだけじゃありません。女性の考える「かわいい」と「男好み」はかなりの隔たりがあります。

 たとえば、ブーティー(短いブーツ)。女性は「今年はブーティーがトレンド」と喜んで履いていますが、男性の目を通すと“雨の日の長靴”に見えてしまいます。

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