番付に名を連ねる面々は四股名もユニークだ。
現在の横綱は「側溝道」のほか、女子中学生の上履きを盗み、コピーした「上履山(うわばきやま)」と“唾をください”と17年間で4000人以上の女児に声をかけ、500人以上から唾液を採取した「燕暮(つばくれ)」と、スクール水着を着て脱糞した男の3人がいる。側溝道の昇進により、4人になった。大関には釣り竿で約500枚の女性下着を盗んだ「釣りキチ助平」らが名を連ねる。
「個人的には『お前らも見せろ。100円やる』といいながら男子中学生6人にいきなり自慰行為を見せつけた83歳の“マスターじじい”が印象に残っています」(同前)
外国で発生したニュースは「外国人力士」として扱うなど独特のルールがある変態番付だが、その審議基準について、中川氏はこう説明する。
「犯罪者といっても、あくまで被害者に大きなダメージを与えないことが番付に入る条件であり、強姦や幼児に手を出す行為はご法度。あとは単なる露出狂も審議の対象にはなりません。さらに、凶悪事件を犯していたことが明らかになると、道に外れた者として“破門”になります」
どこまでも奇妙な番付である。
※週刊ポスト2015年12月11日号