芸能

中高生の心を支える三代目J Soul Brothers 卒業式でも人気

三代目JSBの曲は卒業式でも人気に

 2010年に現在のメンバーで結成され、それからわずか3年、『R.Y.U.S.E.I.』(2014年)で第56回日本レコード大賞を受賞した。 三代目J Soul Brothers(以下、三代目JSB)彼らの、どこまでも夢を追い続ける姿勢が、若者たちに大きな影響を与えている。

 三代目JSBが所属しているのが芸能事務所『LDH』だ。社名はLOVE、DREAM、HAPINESSの頭文字。

 この事務所の代表であるHIRO(46才)は1995年にZOOが解散してからは、ストイックにダンスを続けたものの、全く売れない時代が続いた。年間のパフォーマンスは100本以上。お客さんが全くいなかった日もあったが、踊り続けた。

 そこでやっと今まで自分が与えられていたものの大切さに気づき、地方のショッピングセンターのステージなどでも呼ばれれば喜んで立つようになったという。

 そんな苦労のなかにあっても愛や夢を語らい、仲間と強い絆で結ばれていったHIRO。EXILEを結成し、LDHを立ち上げた。

「3万人オーディションから選ばれた2人が歌い、ダンスが生業になると思っていなかったパフォーマーが踊る三代目だからこそ、等身大の『夢』ならば伝えられると思うんです」

 2015年2月号の『日経エンタテインメント!』でこう話したのは小林直己(31才)。別の道から現在の三代目になったメンバーも多く、彼らの語る「夢」は、頑張れば叶うかもしれないと思わせてくれる何かがある。

 実際、学校現場にも影響を与えているようだ。

「近年、卒業式で人気なのはEXILEの『道』ですね。ほかにも、三代目の『風の中、歩き出す』『R.Y.U.S.E.I.』が合唱曲にアレンジされて歌われています。彼らの歌は、困難があっても夢や希望に向かって歩もうというものも多いので、中高生の学校生活の心の支えになっているようです」(28才・中学校教諭)

 夢に共感するのは、中高生だけではない。職人や美容師から転職したメンバーもいるため、社会人であっても、彼らの生きざまに希望を抱く。生きにくいこの世の中でなぜ彼らはがむしゃらに夢を追い求め、そして多くの人の心を揺さぶるのか。その答えの1つが、ある一冊の本にあった。

 かつてHIROがゲスト出演した『おしゃれイズム』(2014年7月)のなかで明らかにしていた『LDH our promise』。プロとしての心構えから、LDHの社員としての理念が書かれており、例えばそれはこんな言葉だという。

『愛を持って、夢を追いかけて努力すると、自分もまわりも幸せになっていく』

『夢をもつことのすばらしさを感じながらどこまでも夢を追い続けたい』

 社会学者の鈴木謙介さんは、欧米の影響で会社が理念を掲げることが多くなっていると語る。

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