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江夏豊×田淵幸一「黄金バッテリー」対談

【江夏豊×田淵幸一「黄金バッテリー」対談】独走Vの藤川阪神について語り合う「1985年の日本一との違い」「短期決戦の戦い方」

江夏豊氏(左)、田淵幸一氏の「黄金バッテリー」対談(撮影/藤岡雅樹)

 セ・リーグの覇者としてCS、そして2年ぶりの日本一へと挑む阪神。その戦いをレジェンドOBはどう見つめるのか。江夏豊氏(77)、田淵幸一氏(78)の「黄金バッテリー」が緊急対談。藤川球児監督の手腕、タイガース日本一への道について語り尽くした。【前後編の前編】

江夏:2リーグ制になって最速(9月7日)で阪神が独走Vしたけど、とにかく戦力が整っていたことに尽きる。何年も前から予兆はあって、それが今年、爆発したって感じやな。

田淵:投打のバランスが良かった。一番強く感じたのは、スカウトがようなったこと。4位、5位の選手も一軍できちんと活躍できるようになった。

江夏:急に強くなったわけじゃないからね。下準備を長年かけてやってきた成果なんだよな。

田淵:それと、年齢的に若くなった。投打の主力が20代後半。豊の言うように、優勝するチーム作りを今までやってきたっていうことだね。よく野村(克也)さんが言ってた。家を建てるのに柱がいるのと同じで、優勝するには4~5本のピッチャーの柱が必要。そして中継ぎ、抑えの勝ちパターンを確立し、僅差でも勝つ。これさえできたら優勝するよって言ったのをいまだに覚えている。

江夏:それをやるにも、まず人材確保だからな。

田淵:2002年に星野(仙一)が監督に招聘され、私もチーフ打撃コーチになった。その時に、フロントがすごく変わったなっていう印象があった。あれ以来、阪神はどんどんチーム力が増している。我々の時代は全く駄目だったから(笑)。ただ野球をやってるだけで、優勝したら金がかかるから優勝しないでいいっていう球団だった。

江夏:何のビジョンもなく、場当たり的に監督の首をすげ替えているだけだった。それじゃチームは強くならないし、選手たちも迷走するだけ。お家騒動ばかりだった。

田淵:まさにお家騒動の主力だもんな、俺たちは。

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