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五郎丸が意外告白「ラグビーやっていなければ漁師だった」

学生に熊のぬいぐるみをプレゼントされる五郎丸歩選手

 ラグビーワールドカップ2015で日本代表として活躍し、注目を集めた五郎丸歩選手(29)が、母校である早稲田大学のイベントに姿を見せた。

 このイベントのテーマは、「早大生が世界で活躍するためには…ラグビーワールドカップ2015で大活躍された五郎丸選手に聞く」というもの。自身も7年前までスポーツ科学部に在籍していた五郎丸選手は、後輩など約1200人の学生を前に対談形式で講演を行った。

 ワールドカップ初戦で強豪の南アフリカに勝利した時のことを聞かれた五郎丸選手は、「日本が勝てるとは思われていませんでしたが、選手たちは勝てると信じ、そう思えるだけの厳しいトレーニングを積んできました。やればできる!と信じて、自分の長所を伸ばすことが大事です」と学生たちに力強いメッセージを送った。

 また、学生からの「勉強したことで活かされていることは?」という質問には、「あまり勉強してないですね。ラグビーしてましたね」とのこと。

「もし、ラグビーをしていなかったら?」という質問には、「そうですね、たぶん今、漁師をやっていると思いますよ。ぼくは兄弟が4人いるんですけど、兄が2人いまして、親から“お前は公立高校しか出せないから、公立に行けないなら、マグロ漁船に乗れ”と言われたんです。ラグビーやってなかったら、今ごろ、マグロ釣ってると思います」と、意外な事実も暴露。

 2人の男の子の父でもある五郎丸選手だが、「お子さんは、五郎丸ポーズはしますか?」という質問には、「上の息子は4才なんですが、彼にとってはもうブームは去っていて…」とにっこり微笑みながら答えた。

 理想の選手について聞かれると、イングランド代表のフルバック、マイク・ブラウン選手を挙げ、「ぼくも来年はオーストラリアでプレーしますが、彼を追い越せるようがんばりたい」と笑顔で自身の目標を語った。

 試合にイベントに、多忙な日々が続く五郎丸選手。

「休養はございません。ラグビーをアピールする場を設けていただいているので、自分としては大事かなと思います。先のことばかり見ないで、目の前のことに対して、しっかり100%の力でできるかどうかが、将来を切り開けるかに直結してくると思います」と、後輩たちにエールを送り、最後には全員で校歌を歌って会場を後にした。

撮影■小彼英一

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