子宮頸がんの予防法のひとつに子宮頸がんワクチンがあるが、副作用の危険性など、使用には賛否両論ある。自覚症状でわかる病気のサインは“不正出血”や“おりものの異常”だ。
「不正出血が一度でもあったら病院に行ったほうがいいですね。特に、子宮体がんは閉経前後の女性に多いのですが、その時期は生理周期が安定しないことも多く、出血しても生理なのか不正出血なのか判断しかねることがあります。生理か不正出血かわからない、疑わしいと思ったら、婦人科を受診し、体がんの検査も考慮すべきでしょう」(高尾副院長)
ちなみに、超音波検査では、子宮筋腫や子宮内膜症も発見できる。自覚症状がない場合の検診は、全額自費負担となり、7000円程度。症状があれば保険が適用されるので、性交渉を持つ年齢になったら、年齢に関係なく超音波検査も受けるほうがいい。
「子宮筋腫は特に30~40代に多い病気で、筋腫の大小を問わなければ、3人に1人の女性が筋腫を指摘されます。命にかかわる危険性は低いけれど、筋腫ができる場所によっては、小さくても過多月経による貧血を引き起こすことがあります。逆に、閉経後は筋腫ができていても小さくなるので、よほど大きな筋腫ではない限り、問題はありません」(清水院長)
※女性セブン2016年1月7・14日号