ビジネス

コンビニや外食チェーンが糖質制限対応中 ライスなし割引も

コンビニの対応メニューも充実

 ご飯やパンなど主食を減らして、肉・魚・野菜などのおかずを食べる量を増やす―─そんな「糖質制限」ブームは、まだまだ終わらない。単なるダイエット法の一つと思われがちだが、その効用は様々な疾病リスク低下にも及び、太っていない人も始めたほうがいいと専門家たちは推奨する。

 コンビニや外食チェーンも続々と「糖質制限対応」を打ち出している。大森医院院長・石川みずえ氏の話。

「買ってすぐに食べられる菓子パン、おにぎり、カップ麺などはだいたい糖質が多いものでしたが、少しずつそうでもないものが増えています」

 ローソンでは、小麦の代わりに、小麦の外皮のみを粉にした「ふすま(ブラン)」を使った「ブランパン」を販売している。糖質は1個あたり2.3g。通常のロールパン1個が21gなので約10分の1だ。

「『スモークささみ』などをブランパンに挟んで食べると味に変化が出ます」(同前)

 また、コンビニ店内で「米やパンではなく肉」という目線で探すと目に入るのがレジの脇に陳列されたホットフードだが、「唐揚げなどは衣に糖質が多く含まれるので、つくね串やフランクフルトなどを選ぶのがいい」(同前)という。

 ファミレスも糖質制限メニューを熱心に打ち出す。すかいらーくが運営する「ガスト」は、「『チキン竜田揚げ おろしポン酢ソース』『温泉卵のシーザーサラダ』の組み合わせなら、糖質量は合わせて約25gに抑えられる」(同社広報担当)とアピールする。

 糖質制限食の「肉はたくさん食べていい」という特性を踏まえて、立ち食いステーキチェーンの「いきなり!ステーキ」も低糖質メニューで人気を博している。同社広報担当はこういう。

「ステーキにライス、サラダ、スープがつくワイルドステーキランチは1200円(税別)ですが、昨年末月から糖質制限をされているお客様のために、100円引きでライスなしを選べるようにしました。付け合わせのコーンも糖質が多いと気にされる方が多かったので、ブロッコリーに変更できるようにして、ご好評をいただいています」

 人気沸騰を受け外食の多いサラリーマンにも、糖質制限を続けやすい環境が生まれている。ブームはまだまだ続きそうである。

※週刊ポスト2016年2月19日号

関連記事

トピックス

自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
暑くなる前に行くバイクでツーリングは爽快なのだが(写真提供/イメージマート)
《猛暑の影響》旧車會が「ナイツー」するように 住民から出る不満「夜、寝てるとブンブン聞こえてくる」「エンジンかけっぱなしで眠れない」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン