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米公立高校「慰安婦授業」に問題点多数 英文・訳文紹介

慰安婦問題に抗議する米NYでのデモ YONHAP/AFLO

 米カリフォルニア州公立高校で2017年に改訂される「歴史・社会学」の教育カリキュラム素案が公開された。それを読むと、驚くべきことに、日本軍慰安婦に関する記述がある。このままだと、誤った記述が2年後には教科書に盛り込まれることになる。現在、判明している素案から、日本軍慰安婦に関する部分を抜粋する。

“Comfort Women,” a euphemism for sexual slaves, were taken by the Japanese Army in occupied territories before and during the war.
性奴隷の婉曲的表現である「慰安婦」は第二次大戦中あるいはその前に日本軍が占領した地域に連れて来られた。

“Comfort Women” can be taught as an example of institutionalized sexual slavery, and one of the largest cases of human trafficking in the twentieth century;
「慰安婦」は制度化された性奴隷の実例として、また20世紀における最も規模の大きい人身売買の好例として教えることができる。

estimates on the total number of comfort women vary, but most argue that hundreds of thousands of women were forced into these situations during Japanese occupation.
慰安婦全体の数の推定は様々だが、多くのものは数十万人の女性が日本軍占領期間中、こうした施設に無理やりに入れられたと指摘している。

 上に挙げた部分からだけでも多数の問題点がある。
 
 慰安婦すなわち「日本軍が連れてきた性奴隷」ではない。これまでの調査で日本軍による強制連行の事実は確認されていない。中には悪質業者に騙されて慰安婦となった女性もいたが、大多数は自らの意思で働いていた女性とみられる。彼女たちが常に監視され性交渉を強要されていたわけではなく、慰安所では給料が支払われ、外出や廃業、帰国の自由もあった。また、「数十万人」という数についても根拠がない。

※SAPIO2016年3月号

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