芸能

『あさが来た』小芝風花 水と油な千代とあさの関係性語る

『あさが来た』であさの娘千代を演じる小芝風花

 週間視聴率が放送開始から20%を超えているNHK連続テレビ小説『あさが来た』。その後編の見所の1つが、主人公・あさ(波瑠)と一人娘の千代による母娘バトルだ。

 加野銀行の経営に意気込み、女子大設立に向けて動き出す母・あさと、すてきなお嫁さんになるのが夢という娘・千代の考えは水と油。その溝は、千代が成長するにつれて、深まっていく一方だ。千代は、あさの説得により女学校に進んだものの、いまだあさのようにはなりたくないと思っている。気になる母娘バトルの主役のひとり、千代を演じる小芝風花(18才)にズバリ聞いた。

 * * *
 千代は、とにかくおかあちゃんに反発しますが、本当は大好きなんです。おかあちゃんは仕事をしていて家にあまりいなかったから、千代は子供の頃から寂しい思いをしてきました。その寂しさが、思春期になって、つい出てきてしまう。言いすぎたり、思ってもいないことを言ってしまったりするのは、寂しさの裏返しだと思っています。

 だから、口では反発していても、心の中ではおかあちゃんを嫌いではないと視聴者のかたに思ってもらえるような演技を心がけています。

 おばあちゃんやはつおばさんみたいな優しいおかあちゃんになりたいと言っていますが、心の底では、おかあちゃんが大好きで誰より尊敬しているんです。娘に尊敬されているんだから、あさはおかあちゃん失格ではないと思います。

 私自身は母と仲がよくて、なんでも話し合うので反発したことがないんです。寂しさも感じたことがないので、台本を読み込んで、想像を働かせてお芝居にのぞんでいます。

 20週(2月15~20日)の放送では、千代の寂しさを初めてはっきりおかあちゃんに伝えました。千代はおかあちゃんに「うちは好きにさせてもらったから、あんたもそうしたらよろし」と言われます。その言葉を千代は「あんたなんか知らん」と突き放されたという意味で受け止めてしまい、それまで重ねてきた寂しさが一気に爆発してしまいます。

 このシーンが台本で8ページくらいあったと思います。それ以降、おかあちゃんと千代との関係性がちょっと変わっていきます。少しずつ成長する千代とおかあちゃんを見ていただければと思います。

※女性セブン2016年3月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン