波瑠一覧

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実は「てびち」(豚足の煮付け)が苦手な黒島結菜
「朝ドラ女優」たちの涙ぐましい努力 壮絶なオーディションの舞台裏
 世間から注目される朝ドラに出演することは、女優にとってステータス。キラキラと輝く「朝ドラ女優」たちについて、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが分析します。 * * * 黒島結菜サン(25才)がヒロインを務める2022年度前期のNHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)『ちむどんどん』は、沖縄の本土復帰50年を記念し、本島北部のやんばる地域を舞台にした「家族」の物語です。 ファーストシーンは、ヒロインの子供時代の稲垣来泉チャン(11才)がシークワーサーの木の枝に何度も飛びつき、それがいつの間にか、黒島結菜サンに変わり、果実をもぎとり、かぶりつくという、彼女の清々しいルックスにふさわしいものでした。 10代の頃、「あの子は誰?」と世間をおおいに賑わせたNTTドコモのCM「想いをつなぐネットワーク」篇以来、黒島サンの出演作を追いかけていた私は、ついにこの日が来たか……と感動で震えてしまいました。 実は黒島サンは2014年の『孫のナマエ〜鴎外パッパの命名騒動7日間〜』(NHK BSプレミアム)に出演してから、地方局やスペシャル、続編などを含めるとNHK作品に20本以上も出演。「NHKに育てられた」と言っても過言ではないのです。 思えば、昭和の朝ドラヒロインの多くはほぼ新人で、色がついていない明るく元気なタイプばかりでした。CM出演もNGで、色がついていない優等生の“NHK出身”“朝ドラ女優”なる肩書は、その後のキャリアの邪魔になることも。明るく元気なまま、イメチェンできずに“おばさん”になっていくため、母親役や老け役に移行することがなかなかできなかったというワケです。 でも、開始時間が15分繰り上がり、8時ジャストに変更された2010年度前期の『ゲゲゲの女房』からは、作品にハマれば新人でなくてもヒロインに選ばれるように。『おひさま』の井上真央サン(35才)、『梅ちゃん先生』の堀北真希サン(33才)、『スカーレット』の戸田恵梨香サン(33才)、『なつぞら』の広瀬すずサン(23才)、『カムカムエヴリバディ』の深津絵里サン(49才)や上白石萌音サン(24才)らは、朝ドラのヒロインに選ばれる前から皆、主演女優さんでしたからね。 そして、“朝ドラ”の視聴者層を劇的に変えた立役者ともいうべき『ゲゲゲ〜』の松下奈緒サン(37才)は、夫役・向井理サン(40才)のブレーク前夜とも重なって、NHKの朝の大改編を成功させました。8時15分過ぎ、『あさイチ』の有働由美子アナウンサー(53才)や井ノ原快彦サン(45才)が“朝ドラ”の感想を言い合ったり、時に有働サンが涙ぐんだりするのが「お約束」になったのも『ゲゲゲ〜』から。松下サンは同年の『NHK紅白歌合戦』の紅組司会にも抜擢されました。 忘れもしません。その際、ドSな向井サンがNHKホールを訪れ、開口一番、松下サンに「緊張してんじゃない?」と言い、鼻で笑ったことを(苦笑)。劇中のツーショットがあまりにもお似合いだったため、一部で交際のウワサが流れていたお二人でしたが、あぁ違うんだ……と向井サンの熱烈なファンだった私は安心したことを覚えています。 ただ松下サンは、そこからは高すぎる身長がネックになっているような……。ファッション誌でハイブランドを誰よりも美しく着こなしたり、ピアニストとして音楽祭にお出になったり、『日経スペシャル ガイアの夜明け』(テレビ東京系)で案内人をされたりする方がお似合いと思える、希有な存在の朝ドラ女優さんです。 長身コンビといえば、2013年度後期の『ごちそうさん』の杏サン(36才)と東出昌大サン(34才)も思い出されますよね。撮影のため大阪のホテルに寝泊まりし、作品内で使った小道具や食材などの“消えモノ”を持ち帰って自炊していたという杏サンは、東出サンに演技指導をしていたとの報道もありました。撮休になっていた2014年の年始、『女性セブン』がスクープしたのは、揃ってホームセンターで買い物するツーショット。それがあんなことになるなんて。朝ドラファンをガッカリさせた東出サンの罪は重いです。 でも、杏サンの好感度は変わらず、お子さん三人のママとしてたくましく生きる、カッコよくて知的な女性という印象です。母子揃ってのフランス移住のウワサも絶えませんが、私は杏サンの輝かしい“第二ステージ”に心から期待し、応援したいと思います。朝ドラならではのオーディション その『ごちそうさん』には、「焼氷有りマスの唄」で、高い歌唱力が認められ、一気に知名度を上げ、2016年度前期の『とと姉ちゃん』でヒロインになった高畑充希サン(30才)や『とと姉ちゃん』→2020年度後期の『おちょやん』の杉咲花サン(24才)のように、脇役女優さんたちにも注目が集まっているところです。 その陰には、朝ドラならではの壮絶なオーディションの存在があるといわれます。何千人もの女優さんがヒロインを夢見て参加するオーディションでは、「ヒロインは難しいけれど、友人役や妹役で」というふうに、その場に残るかたたちがいるのです。 代表的なのは、2015年度後期『あさが来た』→2019年度前期『なつぞら』→2021年度前期『おかえりモネ』の清原果耶サン(20才)でしょうか。しかも、そのステップアップの途中で主演したNHK「ドラマ10」枠の『透明なゆりかご』まで話題になったのだから素晴らしいです。「ドラマ10」といえば、2013年度前期の『あまちゃん』で、「入間しおり」として埼玉をアピールした松岡茉優サン(27才)が桐谷健太サン(42才)とW主演した『水族館ガール』も忘れるワケにはいきません。松岡サンは木曜時代劇『銀二貫』でも好演されました。黒島サンほどではありませんが、清原サン、松岡サンのお二人も、朝ドラきっかけでNHKに育てられた女優さんの代表といえるでしょう。 そして、2011年度前期『おひさま』→2014年度前期『花子とアン』→2015年度前期『まれ』の土屋太鳳サン(27才)。彼女がオーディションで「チャンスをください!」と懇願して自身をアピールしたのは有名なエピソード。実は『花子とアン』の撮影が22時30分まで続いていて、オーディションは23時30分からだったそうです。 その前に、『花子〜』のヒロイン、吉高由里子サン(33才)が「私のパワーを全部あげるから、がんばっておいで」と送り出してくれたのだとか。がんばり屋さんのイメージは“昭和の朝ドラヒロイン”だけのものだと思っていたのですが、土屋太鳳サンの“がんばり”というのは一点の曇りもないものなのだそうです。当初、それを疑ってかかっていたプライベートでの友人、青山テルマさん(34才)が「本当に、がんばり屋サンのイイ子」と言っていましたから(笑い)。朝ドラ女優さんは皆さん、がんばり屋さん がんばるといえば、2013年度前期の『あまちゃん』→2017年度前期の『ひよっこ』でヒロインとなった有村架純サン(29才)は、脚本家の岡田惠和さんの強い希望により、オーディションをせずにヒロインになっています。しかし、「みね子」になりきるために5kg増量。東京編の際には「身も心も引き締まっていくのを表現したい」といい、体重を増減させたのです。やっぱり、朝ドラの女優さんというのは皆さん、がんばり屋さんなんですね。 そして、2010年度以降の朝ドラで、私がもっとも熱心に見ていたのは、井上真央サン主演の『おひさま』(マイコさん〈37才〉、満島ひかりサン〈36才〉らとの“白紙同盟”含む)と、能年玲奈(のん)サン(28才)主演の『あまちゃん』と吉高サン主演の『花子とアン』、そして波瑠サン(30才)主演の『あさが来た』。役柄にピタリとハマった女優さんが懸命に好演し、キャストの皆さんと切磋琢磨した現場では、多くのスターが誕生するものです。 なかでも特筆すべきは、『あさが来た』の清原サンと小芝風花サン(25才)、吉岡里帆サン(29才)ではないでしょうか。順番としては、メガネ女子だった吉岡サンが最初に売れて、次に清原サン、小芝サン。朝ドラをステップに国民的な女優さんになるためには、演じたときの年齢も大切なのです。その意味で小芝サンは当時若すぎたのかもしれませんが、『トクサツガガガ』や『歪んだ波紋』、『パラレル東京』などなど、NHKからのご指名女優になりつつある。朝ドラヒロインも夢ではないと思っているところです。 2010年度以降の朝ドラヒロインにはドラマがいっぱい。5月以降も『ちむどんどん』を楽しもうと思います。構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
2022.05.12 11:00
女性セブン
DV夫役の怪演が話題の徳重聡 “石原軍団の末っ子”からの大転換
DV夫役の怪演が話題の徳重聡 “石原軍団の末っ子”からの大転換
 主役に波瑠、その同窓生役で林遣都、本仮屋ユイカ、溝端淳平、新川優愛、黒川智花が登場する深夜ドラマ『愛しい嘘〜優しい闇〜』(テレビ朝日系、毎週金曜夜11時15分〜、2月11日は11時25分〜)。錚々たる出演陣が並ぶ中、ドラマオタクのエッセイスト小林久乃氏は、同窓生グループの1人の夫を演じて話題の徳重聡(43)について、本作の「影の主役」と太鼓判を押す。徳重の新たな魅力について、小林氏が綴る。 * * *『愛しい嘘〜優しい闇〜』(テレビ朝日系)は、深夜ドラマ帯の放送にも関わらず、出演者が非常に豪華。波瑠さん、林遣都さん、溝端淳平さんなど何かと演技が話題の面々が揃っている。中学校の同級生同士で仲の良かった6人の男女が久々に再会。それぞれに経験を重ね、大人になっていたものの、彼らには公にできない秘密がある。秘密が引き金になってしまったのか、グループの中から2人の死亡者が出てしまう。「なるほどなあ」と観ながらも、どうもドラマ自体にパンチが足りない。何だろう、この消化不良の感じは? と思っていると、第1話からとんでもない嵐が押し寄せた。それが野瀬正役の徳重聡さんだ。警察官でありながら妻への精神的・身体的DVを繰り返す役柄の怪演ぶりが、現在、SNSでも話題だ。それはそうだろう。「石原軍団」を継承するような、昭和仕込みの濃ゆい顔で迫ってくるのだから、他の演者とは確実に一線を画す。 ただ怪演が当初腑に落ちなかったのは、彼の芸能人としてのキャリアが、当初からずっと「爽やか路線」を歩んできたせいではないだろうか。「石原軍団の末っ子」の顔を1ミリも裏切らず もう20年以上前のことになるけれど、徳重さんの芸能界入りのことはよく覚えている。彼が以前所属していた石原プロモーションによる『オロナミンC「1億人の心をつかむ男」新人発掘オーディション〜21世紀の石原裕次郎を探せ!〜』で、グランプリを獲得したことがきっかけだった。 芸能界随一と言っていいほど固い絆と、上下関係で結びついていたあのグループが、新しい“舎弟”を招き入れることだけでも事件。そこに選ばれた徳重さんは「よくぞ、平成にいた!」と感心するほど、かつての日活映画を思い起こさせるイケメンだった。ヨットハーバーがよく似合う、若き日の裕次郎がそこに蘇ったと、往年の石原軍団のファンは血湧き肉躍る。 デビューから時は過ぎ、世の女性がときめく対象は、少しずつ彼の風貌からは離れていったように思う。その理由は追い風のように活躍する、平成生まれたちが生んだ新しい爽やかさ。ただそんな時流に迎合することなく、スペシャルドラマ『弟』(テレビ朝日系・2004年)、『裕さんの女房』(NHK BSプレミアム・2021年)で若き日の石原裕次郎役を2度も演じている徳重さんがいた。 彼がデビューした2000年頃と言えば、若手俳優は月9や朝ドラデビューを第一目標として、時折、男性ファッション誌の表紙を飾るのがすでに通例だった。そんな習わしなどどこ吹く風とばかりに、NHK大河ドラマやTBS『渡る世間は鬼ばかり』(2006年〜)、同『水戸黄門』(第39部、2008〜2009年)など、石原軍団の末っ子という顔を1ミリも裏切らず、昭和の香りを漂わせていた。 個人的に好きだったのは、石原軍団の恒例行事とも言える炊き出しに参加していた徳重さんの姿。会見では先輩たちを立て、自分は後ろへ下がって盛り上げる。真偽はいざ知らず、週刊誌で彼が炊き出しのカレー班だったという記事を見て、何だか心がほっこりした。そしてこの人は一生後輩でいられるのだと思うと、羨ましくも感じたものだ。 そう思っていたところに世間も知ることとなる事件が起きる。新しい場所で、新しい魅力を叩き出した 昨年、石原プロモーションが俳優のマネジメント業務を終了して、彼は波瑠さんも所属するホリ・エージェンシーへ移籍する。私は会ったこともないけれど、徳重さんが心配になってしまった。 舘ひろしさん、神田正輝さんといった大御所はどこの世界に行っても必ず映える。いまだに「泣かないで」のワンフレーズだけでご婦人たちを震わせることができる芸能人といえば舘さんくらいだろう。存在だけで魅せる実力は、後輩がどんなに喰らいついても追いつくことはないはず。でも徳重さんはそれまで実力派の先輩だけに囲まれて、ずっと下っ端でいて良かった存在。それが他の事務所に行けば、43歳は突然の先輩株となる。これは社会人の転職でもよくある“やりづらい”では。 それが『愛しい嘘〜優しい闇〜』では、今までのイメージをかなぐり捨てて、かつての昼メロドラマを彷彿させる猟奇的な演技で迫ってくる徳重さんの姿があった。妻・優美(黒川智花)を執拗に追いかけ回す姿は、ホラーの域。妻が友人と車で話しているだけでも「どうしたら家でじっとしていてくれるのかな?」。警察官という立派な職務と、誰かを愛して暴走する気持ちのバランスを取ることができていない。ちなみに第4話では、妻の不倫相手を突き止めようと、歯止めが利かない姿を見せる。 画面を二度見してしまった。軍団での末っ子イメージが払拭できていなかったので、まさかこんな方向に路線変更するとは予想外。「え、この人、どっかで見たことあるけれど……?」と、エンディングロールで俳優名を確認してしまった。ただ野瀬役のインパクトは非常に大きく、放送中は失礼ながら本編を差し置いて、彼の演技の話題で盛り上がっている。 その姿、もう影の主役だ。清廉で漢気のあるブランディングの軍団であれば、この怪役はキャスティングされることはなかったはず。彼は新しい場所で、新しい魅力を叩き出した。そしてここから正念場を迎えていく。 彼が出演する今後の作品を見守りたい。いやまずは、野瀬の行方を見届けることが優先か。ただこの先気掛かりなのは、野瀬役の強烈さを武器にして、バラエティ番組に出ることだ。できればそれは控えてほしい。あの怪演を笑いに変えた瞬間に、手にした新たな魅力が雲散霧消してしまうような気がしてならないので、ね。【プロフィール】小林久乃(こばやし・ひさの)/エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター。これまでに企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊以上。近著に『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)。2022年3月に新刊発売予定。静岡県浜松市出身。
2022.02.11 16:00
NEWSポストセブン
怪演が話題の徳重聡
徳重聡のDV夫“怪演”が注目 「怖い夫」が際立つ背景に好感度との落差
 波瑠(30才)主演で毎回、スリリングな展開が話題となっているラブサスペンスドラマ『愛しい嘘~優しい闇』。注目を集めるのは、徳重聡(43才)の怪演ぶりだ。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * 二人目の死者が出てしまった『愛しい嘘~優しい闇』。 なかなか芽が出ない漫画家の望緒(波瑠)は、14年ぶりの同窓会で中学時代に仲が良かった六人組が集合。憧れの雨宮(林遣都)と心が通い、喜んだ矢先、仲間の奈々江(新川優愛)が故郷・山梨の渓谷で転落死する。専業主婦の優美(黒川智花)、弁護士の怜子(本仮屋ユイカ)、ワイナリーを営む稜(溝端淳平)らは他殺を疑う。 重苦しい空気の中、強烈な存在感を見せたのが、優美の夫で山梨県警の刑事部長の野瀬(徳重聡)。名家の跡取りで、メガネの奥の目をやたらギラギラさせながら、優美を見張る野瀬は、彼女の首を押さえつけ、「あの日のことはしゃべらなかったろうね」と問いただす。 とんでもないDV夫だったのである。偶然、その場面を見た望緒が優美の車の中で、そのことを確認していると、突然、窓ガラスに両手をパーにした野瀬がぺったり張り付いてのぞいていた。ひーっ、カエル男!! 家に帰れば、当然のように優美のスマホをとりあげ、「ばい菌はしっかり消毒しないとね…」と寸胴鍋で熱湯を沸かしてフォークなどを投入。キッチンではなく、なぜカセットコンロで、手には白手袋…。意味不明なこの感じから目が離せない。 野瀬を見ていて思い出すのは、ドラマを盛り上げてきた「怖い夫」たちである。ここ数年、二枚目で人気を得た俳優が、「怖い夫」になる例が目立つ。2016年の『ナオミとカナコ』では、佐藤隆太がカナコ(内田有紀)を苦しめ、親友のナオミ(広末涼子)に「いっそ二人で殺そうか、あんたの旦那」なんてことを言われる。2017年の『あなたのことはそれほど』では、妻(波瑠)の不倫を知った夫(東出昌大)が豹変した。印象的だったのは、中村倫也。2018年の『ホリデイラブ』で、浮気した妻(松本まりか)を冷たい目で見つめて「バカ女」「ズタボロになって思い知れ」などと罵声を浴びせる。これまた「怖い夫」だよと思ったら、妻のほうがもっと怖くなっていた…。 いずれにしても、彼らはそれまでの好感度を打ち捨てての怪演。私はこれまで、多くの俳優から「悪役や憎まれ役は、振り切った芝居ができて面白い」「演技の幅が広がる」と聞いてきた。佐藤隆太もDV夫とうりふたつの男の二役で、その年のコンフィデンス・アワード ドラマ賞助演男優賞を受賞している。言うならば「さよなら、好感度。こんにちは、演技派の道」なのだ。 徳重聡も、「二十一世紀の裕次郎」として注目を集め、ドラマで裕次郎役を演じたほか、『渡る世間は鬼ばかり』シリーズでは、五月(泉ピン子)の妹で恋多き女・葉子(野村真美)のよき夫など、誠実二枚目路線だったが、2010年ほどから様子が変ってきた。 深夜ドラマ『Dr.伊良部一郎』ではオレンジのベストに赤チェックパンツ、黄色いダウンに青のしましまパンツといった奇抜なファッションの精神科医に。患者が来るたびに「いらっしゃ~い!」と桂文枝もびっくりの声でお出迎え。先端恐怖症のヤクザには、「一本いっとく?」と巨大注射をズブッ!ショック療法専門?と思えるこの治療で患者が元気にしてしまった。『下町ロケット』でも嫌味な技術者・軽部役が話題になった。方向性はよくわからない気もするが、確実に演技の幅は広がっている。「愛しい嘘」の二人目の死者は優美だった。野瀬はどう動く!? 鍋で何を煮る? 事件解決より、そっちが気になってきた。
2022.02.04 07:00
NEWSポストセブン
(番組ホームページより)
不倫ドラマ乱立 “してる側”から“される側”へ、テーマが変換
 恋愛もののドラマや映画のなかでも、“道ならぬ恋”を描く不倫ものは、ある時期から定番のテーマとなっている。家族や社会的立場をなげうってまで恋を貫く主人公たちに、ときに視聴者は心を動かされる──。ところが、近年はこの「不倫ドラマ」にある変化が起きているようだ。ドラマオタクを自称するエッセイストの小林久乃氏が、今夏放送中の「不倫もの」深夜ドラマ3作をきっかけに考察する。 * * * ふとラテ欄を見返すと、夏ドラマには不倫ドラマが3作も放送されていることに気づいた。いくら夏が「恋の季節」だなんだと言われても、一挙に3作は稀なこと。ドラマ界だけではなくて、一般の恋愛観にも何か起きているのだろうか。 その3作品を何話か視聴してみて、ひと昔前の不倫ドラマと比べてテーマが大きく変わっていることに気づいた。この現象をドラマオタクの視点と記憶を持って、分析してみたい。“不倫をする私たち”を描いた平成まで 過去作と現在作で圧倒的に違うのは、主演の役どころが不倫を“する側”から“される側”に変わったことだ。“する側”で、みなさんの記憶にもまだ新しい作品といえば『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系、2014年)だろう。平凡な主婦だった笹本紗和(上戸彩)が、偶然出会った教師・北野裕一郎(斎藤工)と恋に落ちていく様子を描いていた。清純派だった上戸さんが不倫をする役というギャップも、「(彩風に)北野先生!」がギラギラしていないぼんやりとした役だったことなど、何かと見応えのある作品だった。『あなたのことはそれほど』(TBS系、2017年)も同じだ。幸せな家庭の主婦だったはずの渡辺美都(波瑠)が、ただのクズ男の有島光軌(鈴木伸之)と不倫関係に。これも主演の波瑠さんのイメージを覆す、不倫妻の演技が印象に残った。 他にも不倫ドラマはたくさんあるが、個人的には『セカンドバージン』(NHK総合、2010年)が衝撃的だった。前述の2作品と同様に、独身の編集者・中村るい(鈴木京香)と鈴木行(長谷川博己)のドロドロ不倫劇をドラマ化したものだったけれど、天下のNHKが不倫をテーマに扱うこと、ベッドシーンが放送されたことに驚いた。放送中、周囲の女友達とよくこの話題をしていたことを思い出す。 この“する側”が定番だった不倫ドラマの風潮を変えたのが『ホリデイラブ』(テレビ朝日系、2018年)だ。ネイルサロンを自宅で営む、既婚の高森杏寿(仲里依紗)に突然夫の不貞が発覚……。さらにその不倫相手が暴走して夫を追いかける、自身も不倫の沼へ落ちそうになるなど、これまでのパターンを覆す形になっていた。“サレ妻”という言葉が流行したのも、ここからだ。裏切られた側を主役に描く令和 そして時代は令和に突入。不倫ドラマは“される側”にスポットライトが当たるようになった。不倫をテーマにした今夏の3本のドラマは次の通りだ。『にぶんのいち夫婦』(テレビ東京系、水曜深夜)は、浮気をされた妻・中山文(比嘉愛未)が主人公。まもなく最終回を迎えるこちらの作品だが、クライマックス目前で夫・和真(竹財輝之助)が妻の友達とデキていたことが発覚。一方の文には年下男子くんがアプローチをしてくるという、浮気には浮気で対抗するという現代らしい展開も見られた。『サレタガワのブルー』(MBS・TBS系、火曜深夜)では、心底愛する妻に浮気をされてしまう田川暢(犬飼貴丈)がメインに。妻はいわゆるダブル不倫で、相手の男の妻と協力をすることに。この妻役は元乃木坂46の堀未央奈さんが演じているけれど、旦那も浮気相手も手玉に取って喜んでいる嫌な女がばっちりとハマっている。『ただ離婚してないだけ』(テレビ東京系、水曜深夜)は、夫・柿野正隆(北山宏光)の不貞によって起きた事件を、妻の雪映(中村ゆり)も一緒に解決していく……というサスペンス。毎回、冒頭で不倫相手の殺害シーン(?)が出てくるので、夫婦で共犯ということになる。この作品は他に比べるとやや方向性が変わるけど、“される側”の妻が物語の主軸になっている。 こんなにも不倫ドラマが百花繚乱となっているのは、昨今の著名人による不倫騒動が背景にあると思う。2016年にベッキーが起こした“ゲス不倫”騒動を皮切りに、あまりにも不倫が身近なものになってしまった。 それまでの不倫はドラマだと、特別扱いのような風潮があった。ドラマの中だけのことであって、一般人には関係のない世界。そう思っていたのに、時代の変遷によって不倫が身近になっていく。「あの著名人がしているなら、私も」そんな空気が、不倫ドラマの豊作化を生んだ気がしてならないのだ。この原稿も私が過去の不倫に対するイメージを知らない若い世代だったら、書くことはなかったかもしれない。「あれ? 3作も不倫ドラマを放送している……?」という現象に気づくことはなかったはず。 これから不倫ドラマはどんな視点へと変わっていくのだろうか。青少年の健全な育成のためにも、なるべく刺激控えめでお願いしたい。【プロフィール】こばやし・ひさの/静岡県浜松市出身のエッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター。これまでに企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊以上。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。
2021.07.25 16:00
NEWSポストセブン
月9も日曜劇場も なぜ夏に“救命救急ドラマ“が多いのか?
月9も日曜劇場も なぜ夏に“救命救急ドラマ“が多いのか?
 今夏クールの連続ドラマの放送が早くも始まっているが、そのラインナップの中に“救急救命”をテーマにした作品が2作もある。実は、“救急救命ドラマ”は夏に多いのだという。その理由について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 今夏は『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)と、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)という“救命救急”がテーマのドラマが2作あります。前者は「月9」、後者は「日曜劇場」という両局の看板ドラマ枠であり、ともにオリジナル作であることから、期待の大きさがわかるのではないでしょうか。 実は今年だけでなく、過去にも夏期に“救命救急”がテーマのドラマが放送されてきました。『救命病棟24時』(フジテレビ系)は、5シリーズ中3作を夏期に放送(第2、第4、第5シリーズ)。『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)は、3シリーズ中2作を夏期に放送し、劇場版も7月に公開しました。また、標高2500m超の診療所が舞台の『サマーレスキュー~天空の診療所~』(TBS系)も、事実上の救命救急ドラマと言っていいでしょう。 定番ジャンルである医療ドラマは年間を通して放送され続けている中、なぜ救命救急は夏期が多いのでしょうか。ひたむきでさわやかなチーム戦 まず夏期に医療ドラマが放送される理由として真っ先に挙げられるのが視聴率対策。もともと夏は学生にも社会人にも夏休みがあり、大型イベントが多数開催されるなど外出の機会が増えて視聴習慣が安定しづらく、「毎週見てもらいたい連ドラにとって最も難しい季節」と言われ続けてきました。 さらに今年は東京オリンピックが開催されますが、例年夏期は、世界陸上や世界水泳などスポーツの大型イベントが多い時期。連ドラの放送が休止されることもあり、「連続性のある物語よりも一話完結型のほうが見てもらいやすい」という理由から医療ドラマが選ばれるケースが目立ちます。夏期の医療ドラマは、失敗のリスクを減らす堅実路線の表れと言っていいでしょう。 では、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)などのような定番の医療ドラマではなく、なぜ救命救急なのか。その最たる理由は、救命救急が個人戦ではなくチーム戦だから。たとえば『ナイト・ドクター』が、波瑠さん、田中圭さん、岸優太さん、北村匠海さん、岡崎紗絵さんの5人による“青春群像医療ドラマ”と掲げているように、シリアスなだけでなく、ひたむきでさわやかな医師たちの姿を描こうとしている様子が伝わってきます。 この世界観に似ているのは、夏の風物詩である高校野球の甲子園大会。ひたむきでさわやかな球児たちがチーム一丸となって戦う姿と、救命救急の現場で戦う若き医師たちの姿が重なって見えるのです。 そのため『ナイト・ドクター』や、「類似点が多い」と言われる『コード・ブルー』には大門未知子のようなスーパー医師はいません。普通の医師たちが奮闘する姿に、プライベートの姿を含めた青春群像劇として描いているのです。コロナと戦う医療従事者とシンクロ 救命救急がテーマの作品は、危険な状態の患者が次々に運ばれる緊迫感があるほか、複数の患者にかかわるエピソードを描けるテンポのよさも魅力の1つ。視聴者にアクティブでスピーディーな印象を与えられ、夏のムードにもフィットしやすいところがあります。 さらに、夏期と救命救急の好相性を裏付けているのは、「夏祭りや花火大会などの開放的な現場で大惨事が起き、生命の危機にさらされる」という落差の大きいストーリーが生み出しやすいこと。たとえば、「浴衣姿で夏祭りを楽しんでいたカップルが事故に巻き込まれ、緊急搬送される」というシーンは、落差の大きさで視聴者を一気に引き込むことができます。 4日スタートの『TOKYO MER』も救命医たちのチーム戦を描いた作品ですが、もう1つの重要な意味合いは、コロナ禍で奮闘を続ける医療従事者へのエール。自らの危険を顧みず災害現場に飛び込んでいく医師たちの姿は、コロナと戦い続ける医師たちとシンクロする部分があるだけに、主人公たちの活躍が救いのような存在になりそうです。 ここまで夏期に救命救急ドラマが放送される理由を挙げてきましたが、「また医療ドラマか」「どこかで見たイメージ」などと企画そのものへの不満を挙げる声があるのも事実。そんな声を覆すために、どうオリジナリティを見せていくのか。コロナ禍の深刻さに加えて、東京オリンピックも開催される今夏の救命救急ドラマは、これまで以上に制作サイドの腕が試されそうです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2021.07.04 07:00
NEWSポストセブン
夏ドラマが“過去最速”でスタート 五輪だけじゃないTV局の事情
夏ドラマが“過去最速”でスタート 五輪だけじゃないTV局の事情
 通常であれば7月第2週目以降にスタートすることの多い夏ドラマ。それが今クールでは、各局とも“過去最速”とも言える早い時期に放送をスタートさせている。そこにはこの夏に開催予定の東京オリンピックだけではない、ある理由があるという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 6月21日、まだ春ドラマが終わっていない時期であるにもかかわらず、新たな月9ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)がスタートしました。ネット上に「もう夏ドラマ?」という声もあがっていましたが、驚いてしまうのは当然でしょう。 しかし、今年はその他の夏ドラマも明らかにスタート日が早いのです。下記にプライム帯で放送されるドラマのスタート日を放送順に挙げていきましょう。『ナイト・ドクター』(フジテレビ系、月曜21時)6月21日スタート『IP~サイバー捜査班』(テレビ朝日系、木曜20時)7月1日スタート『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系、日曜21時)7月4日スタート『ボクの殺意が恋をした』(日本テレビ系、日曜22時30分)7月4日スタート『彼女はキレイだった』(関西テレビ・フジテレビ系、火曜21時)7月6日スタート『刑事7人』(テレビ朝日系、水曜21時)7月7日スタート『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系、水曜22時)7月7日スタート『緊急取調室』(テレビ朝日系、木曜21時)7月8日スタート『#家族募集します』(TBS系、金曜22時)7月9日スタート『ボイスⅡ 110緊急指令室』(日本テレビ系、土曜22時)7月10日スタート『プロミス・シンデレラ』(TBS系、火曜22時)7月13日スタート『推しの王子様』(フジテレビ系、木曜22時)7月15日スタート 12作中7作が7月第1週目までに第1話が放送されますし、それ以外の作品も、深田恭子さんから比嘉愛未さんへの主演交替があった『推しの王子様』以外は、すべて7月2週目以内のスタート。深夜帯に目を向けても、約半数の作品が7月第1週目にスタートするなど、やはり放送開始日が早いのです。東京オリンピック前に人気を確保 コロナ禍で春ドラマの撮影がストップし、スケジュールが大幅に乱れた昨夏は例外として、プライム帯で放送された2017~2019年の夏ドラマを振り返ると、2019年の『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)以外、すべて2~3週目にスタート。その『ノーサイド・ゲーム』も、9月20日の「ラグビーワールドカップ2019」開幕戦前に最終話を終えようとして7月7日に第1話を放送したという背景がありました。 また、前期の2021年春ドラマと比べても、4月5日に第1話が放送された『イチケイのカラス』(フジテレビ系)以外は、すべて2~4週目のスタート。つまり、過去の夏ドラマを振り返っても、直前の今春を見ても、今夏ほどスタート日は早くないのです。 では、なぜそんなに早いのか? まず前提として挙げておかなければいけないのは、7月21日から8月8日にかけて放送される東京オリンピック中継の影響。各局は通常とは異なる番組編成を求められ、連ドラにとっては「自局で放送するときは休止」になり、「他局で放送されるときは強力なライバルになる」というリスクがあります。 そのため、できるだけ放送開始日を前倒しすることで、「東京オリンピックの開幕前に新たなドラマの内容を浸透させ、人気を確保しておきたい」というのが制作サイドの本音。もともと「スポーツのライブ中継はリアルタイムで見て、その間に放送されるドラマは録画で見る」という人が多いため、視聴率を下げないための対抗策が必要なのです。 ただ、ドラマのスタート日が早くなっている理由は、東京オリンピックだけではありません。他局に先んじて放送しておきたい理由 2010年代は開始月の3~4週目に第1話が放送されるドラマが多いときもありましたが、実はこのところスタート日の早いドラマがジワジワと目立ちはじめていました。 その理由を各局のドラマ制作や宣伝関係者に聞いたとき、最も多かったのは、「早く出したほうが視聴者の印象がいい」「もし後出しになったら不利になるから」という声。たとえば、「今期は医療ドラマが6作もある」「今春はラブコメが5本そろった」など、近年は同じジャンルの作品が重なってしまうケースが頻繁に起きていました。 ターゲット層が似ていれば必然的にマーケティング戦略も似たものになりやすく、同じジャンルの作品でかぶりがちなのですが、「ならば他局に先んじて放送しておきたい」という発想があるようなのです。 これは脚本・演出にも当てはまり、たとえばラブコメなら、ストーリー、キャラクター、胸キュンシーンなどが似てしまうリスクがあり、それが起きたとき不利なのは後から放送する作品。ネット上の話題にもなりづらく、二番煎じのような印象を抱かせてしまうため、少しでもリスクを避けるために先に放送しておきたいのでしょう。コロナ禍による制作側の意識変化 コロナ禍の影響で、俳優、スタジオ、ロケ地などの確保がシビアになり、また昨春のように「いつ撮影休止に追い込まれるかわからない」というリスク回避の観点から、「早めに押さえておこう」「早めに撮っていこう」という発想が生まれていることも間違いありません。 早く撮りはじめれば、早く放送しはじめられるのは当然であり、実際すでに来年1月期の菅田将暉さん主演作『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)を「ほぼ撮り終えた」という月9ドラマは、その傾向が顕著です。 話を今夏の月9ドラマ『ナイト・ドクター』に戻すと、本来7月2~3週にスタートするところを6月21日に第1話が放送されたのですから、通常より2~4週間程度早い“月またぎの超フライングスタート”だったことがわかるでしょう。 このペースで進めると、東京オリンピック開幕までに5話まで放送することができますが、「それまでにどれくらい支持を集められるのか」「2~3週遅れでスタートする他作品との差が出るのか」など、異例の放送日程だからこそ、今後もさまざまな焦点が生まれていくはずです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2021.06.26 07:00
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30代となった波瑠 「何者にもなれる」という透明感と演技力
30代となった波瑠 「何者にもなれる」という透明感と演技力
 6月17日に30歳の誕生日を迎えた女優・波瑠。21日からは“月9”初出演にして主演を務める連続ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)もスタートする。近年は映画やドラマなどで主演作が相次ぎ、実力派の女優としても人気が高い彼女の魅力を探った。 2006年にWOWOWのドラマ『対岸の彼女』で女優としてのキャリアをスタートさせた波瑠。今でこそショートヘアで清純派の雰囲気を漂わせた姿で知られる彼女だが、2007年からは10代女性向けファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルを務め、“クールなアネゴキャラ”として活躍。ドラマや映画でも茶髪でロングヘアのいわゆるギャルスタイルで人気を集めていった。 2012年に『Seventeen』を卒業すると、10代後半〜20代女性向けのファッション雑誌『non-no』の専属モデルとして約3年間活動。この時期に『non-no』編集長からのアドバイスもあり現在のトレードマークとも言えるショートヘアスタイルへと変化していったようだ。 女優としての知名度も徐々に上昇し、2014年にはドラマと映画で初の単独主演に挑戦。翌2015年に放送されたNHK連続テレビ小説『あさが来た』で主演に抜擢されると一気にブレイク。高視聴率を維持するとともに複数の主演女優賞を獲得するなど話題を呼んだ。 表面的にはギャルモデルから演技派女優へと急激に成長したように見えるものの、実際にはキャリア初期から演技派として実力を示していたようだ。映画評論家で芸能ライターの田辺ユウキ氏はこのように説明する。「波瑠はよく“透明感がある”と称されます。だけどそれは清純性を意味するのではなく、“キャラクターが浸透する”“何者にもなれる”という点での透明感なのです。ひとたび芝居に入れば、ずっとそのキャラクターとして生きてきたかのような雰囲気すらあります。波瑠の安定感は、作品全体をきっちり高水準へと導いていくものです」 田辺氏が続ける。「そうした実力はギャルモデルとして知られていたキャリア初期から発揮されています。2009年の映画『山形スクリーム』ではチェーンソーを振り回すギャルという破天荒な役を演じましたが、不思議と違和感がありませんでした。転機となった2015年のNHK連続テレビ小説『あさが来た』では、“なめたらあかんぜよ”という台詞の言い回しや醸し出す雰囲気が、『鬼龍院花子の生涯』の夏目雅子さんを彷彿とさせるとSNSでも話題になりました。これは波瑠の“何者にもなれる”という持ち味を分かりやすく表しています。 役として、共感させる必要があればしっかり共感させ、嫌われなければならない役であれば徹底的に嫌わせることができる。作品や役の意図をくまなく表現し、自在性があり、鑑賞者を手のひらで転がすこともできる。そういった的確さを持った役者だと思います」 ドラマオタクを自称するエッセイストで編集者の小林久乃氏も、彼女の魅力をこう語る。「波瑠さんの魅力は、“女から見てイライラする女”をドラマで演じても、最終回には視聴者を自分の世界に引きこんでしまうことだと思います。 例えば『あなたのことはそれほど』(TBS系)では、自分の意思をはっきり示さずにズルズルと不倫するという悪評の役でドラマ中盤まで進みましたが、一転して最終回付近では視聴者に共感されていました。『G線上のあなたと私』(同)でも年下男子と恋に落ちそうになりながら曖昧な態度を取っていましたけど、最終的には結ばれて“私もああいう風になりたい!”と思った視聴者が数多くいたはずです。去年の『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)では絶好調のカタブツ女性を演じていましたが、終盤ではちゃんと“可愛い!”と言われていました」「波瑠さんは必要以上に露出しないですし、SNSでも余計なことを言ったりしません。まるで武士道精神のようなカッコよさがあるから、視聴者も最終的には納得してしまうのではないでしょうか」(小林氏) 月9ドラマへの初出演となる21日スタートのドラマ『ナイト・ドクター』では、強い信念を持つ医師であり、私生活では恋人と休日を共に過ごす主人公を演じる波瑠。30代を迎え、ますます注目を集めていく存在になりそうだ。◆取材・文/細田成嗣(HEW)
2021.06.17 16:00
NEWSポストセブン
異例のフライングスタート 月9が打ち出す“堅守速攻”の新戦略
異例のフライングスタート 月9が打ち出す“堅守速攻”の新戦略
 フジテレビの老舗ドラマ枠「月9」。これまで視聴率からドラマの内容まで、さまざまな話題を提供してきたが、今、テレビ業界で注目を集めているのが次クールの「放送日」だ。フジは、従来よりも放送日を早める戦略を採ってきたのだ。その狙いについて、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 5月31日夕方、次クールの月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)の初回放送日が早くも報じられました。通常、夏ドラマは7月からのスタートであり、初回放送日の発表はもう少し先のはずです。 しかし、『ナイト・ドクター』の初回放送は6月21日でした。これまで1か月程度遅いスタートは何度かありましたが、前月に早めるのは月9ドラマ史上初。異例の方針に発表当日は、業界内と一部視聴者の間でひそかに話題となっていました。 テレビ業界では「○時ちょうど」ではなく、他局に先んじて「○時55分」「○時58分」などの数分早い時刻にスタートすることを「フライングスタート」と呼んでいますが、月9ドラマは数分どころか数週間もフライングスタートする戦略を採用したのです。 なぜフジテレビは看板ドラマ枠の月9で思い切った戦略を採ったのでしょうか。その背景を掘り下げていくと、“堅守速攻”という戦略が見えてきました。来年1月期のドラマを早くも撮影 まずスタート日時を早めることになった理由として挙げられるのが、東京オリンピック対策。夏期オリンピック開催年の夏ドラマは競技中継で休止になる機会が頻繁にあり、苦戦を強いられてきました。 そのためテレビ業界では「挑戦的な作風は避け、手堅いジャンルを選ぶ」「1~2回放送がなくても影響の少ない1話完結型にする」のがセオリー。実際、『ナイト・ドクター』は、最も手堅いと言われる医療ドラマであり、しかも『救命病棟24時』『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』で実績のある救命医が主人公の作品です。 また、昨年コロナ禍が深刻化する前の春ドラマも東京オリンピックを踏まえて、「手堅い1話完結のリーガルドラマ『SUITS/スーツ2』を月9ドラマ史上最長話数で放送する」ことが明かされていました。つまり、「通常は6月中旬あたりに終わる春ドラマを東京オリンピック開催直前の7月中旬まで放送する」という異例の編成を予定していたのです。 結果的に東京オリンピックの延期が決まり、さらにコロナ禍で撮影休止を余儀なくされ、別作品の再放送が行われるなど、当初の狙いからは大きく外れました。そんな不運を経た今年は、「『イチケイのカラス』最終回の翌週に『ナイト・ドクター』をスタートさせる」という、よりアグレッシブな戦略を採用し、「中盤まで放送して軌道に乗せてから東京オリンピックを迎える」という形になるのでしょう。 スタート時期が早くなれば、当然ながら撮影スケジュールも早めなければいけません。さらに、いまだコロナ禍が終息せず、「再びいつ撮影休止に追い込まれるかわからない」「東京オリンピックが開催されるかわからない」という先が読めない状態が続いていることで、月9ドラマは撮影スケジュールをかなり前倒ししています。 波瑠さん主演の夏ドラマ『ナイト・ドクター』に加えて、窪田正孝さん主演の秋ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』も現在撮影中。加えて3日朝、菅田将暉さん主演の来年1月期冬ドラマ『ミステリと言う勿れ』の放送が発表されました。「菅田さんが多忙だから」という理由もありますが、すでに撮影が進んでいることから、月9ドラマがどのドラマ枠よりも早く撮影を進めているのは間違いありません。ライバルのTBS『日曜劇場』も救命救急 これほど前倒しの撮影が可能なのは、手堅いジャンルを選んでいるから。月9ドラマは今から約3年前の2018年夏ドラマから、刑事事件、医療、リーガルという手堅い3ジャンルのドラマを10作連続で放送してきました。 また、この3ジャンルは、「基本的に社会の動きを反映させる必要性が薄いから、早めに撮影しても問題ない」「1話完結型のため、撮影後の変更にも対応しやすい」というメリットも見逃せません。リスクを避けて手堅く視聴率を確保できる上に、早く撮影しても支障がないため、「先行放送の優位性を得よう」という戦略が成立するのです。 ちなみに現在放送中の『イチケイのカラス』も4月5日に第1話が放送されましたが、これもゴールデン・プライム帯の春ドラマで最速のスタートでした。「リーガルという手堅いジャンルを選びつつ、どこよりも早く撮って早く放送する」という堅守速攻を思わせる戦略だったのです。 話を『ナイト・ドクター』に戻すと、夏ドラマには同じ救命救急を描く『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)があり、しかも連ドラ界のトップを走り続ける『日曜劇場』の作品。「ジャンルがかぶってしまった強力なライバルに先んじてスタートすることで勝機を見い出したい」ようにも見えます。 今回の『ナイト・ドクター』がうまくいけば、月9ドラマは今後も堅守速攻の戦略を続けていくのではないでしょうか。ただ、医療、刑事、リーガルという手堅いジャンルの作品は、「飽きられはじめている」という声もあるだけに、新たな要素を加え、質を高めていく努力が求められるでしょう。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2021.06.04 11:00
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波瑠はGUCCI、指原はバレンシアガ…芸能人のブランド愛コーデ
波瑠はGUCCI、指原はバレンシアガ…芸能人のブランド愛コーデ
 テレビや映画で活躍する芸能人たちは、プライベートの何気ないファッションにも気を配っている。ハイブランドのアイテムをさらりと身につけている人も多い。そこで、今年キャッチした芸能人たちのブランド物を取り入れたファッションをチェック! 黒の「GUCCI」のトートバッグをチョイスしたのは波瑠(29才)。大きく蜂が描かれているが、蜂は1970年代に初めて「GUCCI」採用された歴史的なアイコン。コートやパンツを無地のものにしている分、インパクトのある蜂のデザインがコーデのアクセントに。ちなみに価格は15万円を超える。 10月下旬のこの日、東京都内での映画のイベントを終えたばかりの波瑠。タクシーに乗り込みすぐに帰路についたが、そんな瞬間でもセンスがキラリと光っていた。 ブランドもののTシャツを着たのは、指原莉乃(28才)だ。9月中旬、都内のスタジオから出てきた指原はビッグサイズのロックTシャツに黒のプリーツスカートという組み合わせ。このTシャツ、6万円を超える「Balenciaga(バレンシアガ)」のアイテムだった。 Tシャツには革ジャンを着た5人の姿が描かれ、「speed hunters」との文字が書かれているが、これはブランドが考えた架空のバンドだそうだ。 同じく「バレンシアガ」をバッグで取り入れたのは、指原と『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)で共演しているフットボールアワーの後藤輝基(46才)だ。 3月中旬、テレビ局のスタジオを訪れた後藤は、黒系のワントーンでまとめ上げたファッション。右肩にかける黒のバッグには、「BALENCIAGA」のロゴが入っていた。同ブランドのバッグは小さいサイズのものでも約10万円という高級品だ。 同じ芸人の中でファッションリーダーと言われるのは、ナインティナインの矢部浩之(49才)。軽く羽織ったカーキ色のハーフコートは「モンクレール」のもの。ほかのアイテムを黒系で統一しているので、カーキの色がよく映えている。3月上旬、都内の高級スーパーを訪れたところをキャッチしたもので、普段の買い物でもおしゃれさはピカイチだ。最後に異色のファッションを紹介。5月、レギュラー番組の出演を終えて帰宅するのはミッツ・マングローブ(45才)。ド派手なTシャツには、ピンク色で「南極2号」と大きく書かれていた。かつて雑誌の広告などで話題になった、いまでいうラブドールの商品名だ。ヨウジヤマモトのもので、4万円以上もする高級Tシャツだ。 
2020.12.22 16:00
NEWSポストセブン
今度は“あおちゃん沼”にハマる人多数(本人公式サイトより)
『#リモラブ』松下洸平にハマるファン続出 秘密は「声」
 コロナ禍の恋模様を描いた新感覚のラブコメディ『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系、水曜10時)で、ヒロインの恋の相手役を演じている俳優・松下洸平が注目を集めている。なぜ視聴者は彼に魅了されてしまうのだろうか。 松下といえば、2019年9月から2020年3月にかけて放送されたNHK連続テレビ小説『スカーレット』で人気を博したことも記憶に新しい。登場人物の十代田八郎(そよだ・はちろう)役を演じた彼に多くの視聴者は魅了され、SNS上では“沼のようにハマる”ことを意味する「#八郎沼」なるハッシュタグも飛び交った。 女優の波瑠が主演を務める『#リモラブ』では、『スカーレット』と同じく脚本家・水橋文美江が脚本を担当。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)が必要となるなか、波瑠が演じる主人公・大桜美々(おおざくら・みみ)と松下演じる青林風一(あおばやし・ふういち)のSNSを通した恋の行方が描かれる。 今回も“沼”にハマったファンが続出しているようだ。SNS上では「#青林沼」「#風一沼」「#あおちゃん沼」といったハッシュタグが乱れ飛び、「ハマっちゃった」「沼から出れません」「キュンです」「失神しそう」と興奮気味の感想が続々と寄せられている。 なぜ松下は視聴者を魅了してしまうのだろうか。『#リモラブ』を継続的にレビューし、自らも「#あおちゃん沼」にハマりつつあるというライターのふくだりょうこ氏は、彼の自然な演技力に着目する。「松下さん演じる生真面目で不器用な青林と、波瑠さん演じる美々は最初、互いに『恋の相手としてあり得ない人』という関係でした。 SNSのみのやりとりで次第に想いを深めていった美々に対し、青林はもともと彼女もいました。そこからいかに自然に美々へと気持ちが移ろっていくのか、というのがストーリー展開としては難しいところだったのではないかと思います。 生真面目なはずなのに、少し間違えれば『ただの流されやすい男性』に見えかねません。しかし、松下さんはそうした心の動きを、少しずつ表情が和らいでいく様子でハッキリと示し、自然な流れで表現したんです」(ふくだ氏) さらにふくだ氏は、コロナ禍を舞台にしたドラマならではの“ある側面”にも松下の魅力があらわれていると言う。「マスクをつけての演技というところで重要だったのが、目のほかに、声と話し方です。SNSのやりとりは青林と美々それぞれのナレーションで進行する形ですが、そのときの松下さんの声がなんとも優しいこと。話す相手により声の柔らかさ・硬さの違いが自然なのもポイントだと思います。 仲の良い後輩と話すときは少し甘えるような柔らかさ、仕事相手には遠慮がちながらも意思の強さが見える硬さ。美々に対しては警戒心を含む硬さから包容力を含む甘い柔らかさへと変化していき、それだけでも心を揺り動かされてしまいます」(ふくだ氏) 松下はシンガーソングライターとしても活動しているだけあって、声の魅力も持ち合わせている。今後も「#あおちゃん沼」にハマる人がどんどん増え続けていくのではないか。◆取材・文/細田成嗣(HEW)
2020.12.15 16:00
NEWSポストセブン
小松菜奈、波瑠、フワちゃん… 旬な女性たちのマスク姿
小松菜奈、波瑠、フワちゃん… 旬な女性たちのマスク姿
 新型コロナウイルスの感染予防のために、外出時にはマスクを着用するのが当たり前となっている昨今。芸能人たちは、そのただならぬオーラを隠すべく、以前からマスクを着用していた。ここでは、そんなオーラが漏れ出ている、女性芸能人たちの私服マスク姿を紹介する。◆小島瑠璃子(26才) 人気漫画家との熱愛が発覚するなど公私ともに順風満帆なバラエティーの女王! GUCCIのロゴ入りバッグと美脚に目が釘付けになってしまう。◆LiSA(33才) 映画『鬼滅の刃 無限列車編』のエンディングテーマ『炎』を担当した彼女はマスクもジャケットもバッグも柄、柄、柄! よく見ると炭治郎柄に見えてくる……?◆波瑠(29才) 主演を務める映画『ホテルローヤル』(公開中)で衝撃の“脱衣シーン”が話題だが私服はシック。GUCCIのモノグラムに描かれていた蜂は“幸福の生き物”を意味するといい、波瑠自身も幸せなのかも。◆フワちゃん(26才) バラエティーを中心にテレビ番組に引っ張りだこだったこの一年。オフのファッションはリラックスモードだ。どんなときでもトレードマークの笑顔が光る。◆小松菜奈(24才) スイートなワンピースから、ドレッシーまで幅広く着こなす小松は、レザージャケットにレザーのショートパンツと個性的なハードスタイルもお似合いだ。※女性セブン2020年12月3日  
2020.11.24 07:00
女性セブン
【動画】整形疑惑に自ら言及の波瑠、GUCCIのバッグで…写真6枚
【動画】整形疑惑に自ら言及の波瑠、GUCCIのバッグで…写真6枚
 10月下旬、私服姿の波瑠さんをキャッチしました。少し光沢のあるコートと、ヒールの高いブーツを合わせた波瑠さん。右手に下げたGUCCIのバッグもオシャレのアクセントになっていました。 波瑠さんといえば、10月のテレビ番組で自ら整形疑惑について言及したことが話題に。昔の友人から「『鼻イジった?』ってめちゃ言われます」と告白した波瑠さん。「子供のころから自分でつまんで引っ張っていたんです。そうしたら本当に変わったんです!」と自力で鼻の形を変えたことを説明し、スタジオを沸かせました。【↑ 上の写真クリックで動画へ】
2020.11.23 07:00
NEWSポストセブン
整形疑惑に自ら言及した波瑠 ギャルモデル時代からの変化は
整形疑惑に自ら言及した波瑠 ギャルモデル時代からの変化は
 10月下旬、東京都内での映画のイベントを終えた女優の波瑠(29才)。少し光沢のあるおしゃれなコートを羽織り、ヒールの高いブーツで颯爽と歩を進める。右手に下げたGUCCIのバッグも小粋に決まっていて、女優オーラがにじみ出ている。 飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中の波瑠が、10月のテレビ番組で自ら整形疑惑について言及したことは話題となった。10月20日に放送された『踊る! さんま御殿!! 秋の3時間スペシャル』(日本テレビ系)で、MC明石家さんま(65才)に向けての仰天発言だった。 同窓会で誰だか気づかれなかったという視聴者VTRを受けた波瑠は「私も『整形した?』って、すごい言われるんですよ」「『鼻イジった?』って、めちゃ言われます」と告白したのだ。 驚くさんまらに対して「鼻が曲がっているんですけど、子供のころから自分でつまんで引っ張っていたんです。そうしたら本当に変わったんです! (昔は)もっとぺっちゃんこな鼻だったんですよ!」と、洗濯ばさみなども使っていたことを事細かに説明してみせた。 周囲もびっくりのエピソードで“整形疑惑”を否定して見せたのだが、なぜ、本人が言及するほどの噂だったのか。あるドラマプロデューサーは「10代前半で芸能界入りした波瑠さんは、当時は今と雰囲気が全く違ったんですよ。10代の写真とのギャップが激しくて、それが原因で、ネット上で整形疑惑が上がっていたんです」と語る。 16才からティーンファッション誌「セブンティーン」の専属モデルとなると、茶髪のロングヘアで、アイラインもばっちり描いた典型的なギャルメイクで活動し始めた。前出のプロデューサーは「前髪のない北川景子さんのような髪型で、目を見張る美女として、表紙を飾っていました。確かに黒髪ショートヘアで清潔感溢れる今の彼女とはイメージが違います。でも、スッと鼻筋が通ったきれいな鼻もその美貌も、昔から今と同じでしたよ。その頃からドラマ関係者の間では注目されていました」と、笑いながら振り返った。  10月から主演連続ドラマ『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系、水曜午後10時)がスタートして、11月13日からは、直木賞受賞作が原作の主演映画「ホテルローヤル」も公開。まさに、テレビに映画に引っ張りだこで絶好調。今後も、その美貌でお茶の間を大いに楽しませ続けてくれるに違いない。
2020.11.20 16:00
NEWSポストセブン
白髪の保奈美、好々爺の柄本、コロナ禍の連ドラ連投の難しさ
白髪の保奈美、好々爺の柄本、コロナ禍の連ドラ連投の難しさ
 売れっ子俳優であれば、多くの作品からオファーがあり出演機会が増えるのは当然だが、この秋ドラマでは、前クールの作品から連続出演するケースがとにかく多い。この連ドラ連投、コロナ禍ではなかなか難しさもあるようだ。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 2日スタートの『監察医 朝顔』(フジテレビ系)で、ようやくすべての秋ドラマがそろいました。 各作品がそろったところで目についたのは、前クールから連続で出演している俳優の多さ。 まず主演クラスでは、玉木宏さんが『竜の道 二つの顔の復讐者』(関西テレビ・フジテレビ系)から『極主夫道』(日本テレビ系)に、田中圭さんが『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)から『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)に、波瑠さんが『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系)から『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)に、浜辺美波さんが『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)から『タリオ 復讐代行の2人』(NHK)に。 さらに助演では、鈴木保奈美さんが『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)から『35歳の少女』(日本テレビ系)に、柄本明さんが『半沢直樹』(TBS系)から『監察医 朝顔』に、奈緒さんが『竜の道 二つの顔の復讐者』から『姉ちゃんの恋人』(関西テレビ・フジテレビ系)に、志尊淳さんが『天使にリクエストを~人生最後の願い~』(NHK)から『極主夫道』に、筒井道隆さんが『半沢直樹』から『24 JAPAN』(テレビ朝日系)に連続出演。 その他でも江口洋介さん、斉藤由貴さん、田中哲司さん、上白石萌音さん、中村アンさん、磯村勇斗さん、細田善彦さん、大友花恋さんなど、若手からベテランまで各世代の俳優が前クールから休みなく連続出演しているのです。 これまでバイプレーヤーの中には積極的に連続出演する人もいましたが、ここまで多いのは、やはり新型コロナウイルスの感染拡大による影響があるから。「収録がストップし、放送がズレたことで、連続出演になってしまった」というケースが多いようなのです。 連ドラの連続出演は何が難しく、俳優にはどんな苦労があるのでしょうか。また、視聴者はどこに注目して見ればいいのでしょうか。視聴者が前作のイメージを引きずる 前述したなかで、大きくイメージの異なる役柄で連続出演しているのは、鈴木保奈美さんと柄本明さん。 鈴木さんは『SUITS/スーツ2』のクールかつスタイリッシュな弁護士事務所所長・幸村チカから、『35歳の少女』の娘が事故で25年間眠り続けたショックで笑顔を失った白髪の老女・時岡多恵に。柄本さんは『半沢直樹』の与党幹事長で悪事三昧の政治家・箕部啓治から、『監察医 朝顔』のヒロイン・万木朝顔(上野樹里)を優しく迎える祖父・嶋田浩之に、と演じる役柄がガラッと変わりました。 このように「個性的な役から、別の個性的な役に変わる」という連続出演は、「やりがいがある」「似た役よりもやりやすい」という声をよく聴きますし、俳優業の醍醐味とも言えます。 ただ、あまりに真逆の役柄であるケースでは、前作の反動で視聴者に「演技が大げさ」と思われやすいのが難点。俳優自身は役柄を切り換えられていても、視聴者が前作のイメージを引きずっていて、反動を感じてしまいやすいのです。ではどう見ればいいのか? 視聴者は、俳優個人ではなく、物語、テーマ、人間関係に注目することで、徐々に前作のイメージを消すことができるでしょう。 逆に、「最も難しい」と言われているのが、「似た設定の役柄を連続で演じる」というケース。実際に玉木宏さんは『竜の道 二つの顔の復讐者』の裏社会で暗躍し「巨大ヤクザ組織」ともつながりを持つ矢端竜一に続いて、『極主夫道』の「不死身の龍」と言われた元極道・龍を連続で演じています。 2つの役柄は背景こそ異なるものの、「裏社会の男」「コワモテの佇まい」「“竜一”“龍”という名前」などは一致。演技力の有無にかかわらず、視聴者はどうしても2つの役柄を重ねてしまうため、似た設定の連続出演は断る俳優も多いそうです。だからこそ『極主夫道』は、表情、仕草、セリフ回しなどの細部に渡って違いを見せる玉木さんの演技を楽しむ作品となっています。特筆すべき波瑠と浜辺美波のタフさ 俳優の中には、入念な準備をして役作りをし、撮影中はどっぷりと役に入り込むため、「終了後に役を抜く期間がほしい」「役をしっかり落としてから次の現場に行く」という人がいます。 しかし、これまで多くの俳優にインタビューした結果わかったのは、連ドラ出演の経験が増えるほど、それらの過程が不要になり、「台本を読むと切り替えられるようになった」「撮影現場に行くと前の役を忘れられる」という人のほうが圧倒的に多いこと。たとえば、「ドラマや映画に一年中出続けている」と言われる田中圭さんは、役作りが早く、気持ちの切り換えがうまいから、難なく連続出演をこなせるのでしょう。 そしてもう1つ、連続出演の難しさにふれる上で忘れてはいけないのが、コンディショニング。もともとドラマの撮影はバラエティなどと比べても時間が長く、屋外ロケや待ち時間などもあってコンディションの維持が難しいため、「ドラマは1年に1作程度」と決めている女優もいるくらいです。 さらに、現在のコロナ禍による感染予防の制作ガイドラインで、これまでになかったストレスが俳優たちの心身にのしかかりました。常に換気を求められるため、カゼをひいたり、のどの調子が悪くなったり。あるいは、ひと息つく雑談などのコミュニケーションが取れず、時間制限で失敗の許されない緊張感に襲われるなどの影響で、今夏ドラマのクランクアップ後に体調不良を訴える女優がいたそうです。 その点で驚かされるのは、細身の体で2作連続主演を務める波瑠さんと浜辺美波さんのタフさ。2人は「主演が熱を出しただけで撮影が止まり、多くの共演者やスタッフに迷惑をかけてしまう」というプレッシャーを感じさせない心身の強さがあるからこそ、連続出演をこなせるのでしょう。 前述した連続出演中の俳優たちは、演技力はもちろん心身のタフさも持ち合わせていますが、それでも年明けの冬クールは、さすがに休むのではないでしょうか。だからこそコロナ禍で過酷な状況の中、熱演を続ける彼らの奮闘に注目してほしいのです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2020.11.07 07:00
NEWSポストセブン
『』(公式HPより)
“恋愛ドラマの秋”が再来 「2020年代は復権」の可能性も
 この秋クールの連続ドラマが続々とスタートしている。ラインナップを見てみると、ある特徴があることに気づく。恋愛ドラマが急増しているのだ。いったいなぜか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 今秋はネット上に「こんなに多いのはいつ以来?」という声が飛び交うくらい、ひさびさに恋愛ドラマがそろいました。 14日にスタートした『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)は、コロナ禍の設定をいち早く採り入れたラブストーリー。ソーシャル・ディスタンスやテレワークなどの描写が新鮮さを感じさせ、話題を集めています。 20日にはコンビニのバイトと社長の恋を描く『この恋あたためますか』(TBS系)、23日には母たちの婚外恋愛がテーマの『恋する母たち』(TBS系)、26日には25年間“共演NG”だった元恋人同士のラブコメ『共演NG』(テレビ東京系)、27日にはハロウィーンからクリスマスまでの恋模様にフィーチャーした『姉ちゃんの恋人』(カンテレ・フジテレビ系)の第1話放送が予定されています。また、泥棒一家の娘と警察一家の息子の新婚生活を描く『ルパンの娘』(フジテレビ系)も、広義では恋愛ドラマに分類されると言っていいでしょう。なぜ今秋、「プライム帯(19~23時)で放送される半分近くが恋愛ドラマ」という状況が生まれたのでしょうか。刑事・医療から恋愛にシフトした理由 1980年代後半から1990年代にかけて秋ドラマは、「10月の第1話から、クリスマスの最終話に向けて盛り上がる」という構成のラブストーリーが多く、「最も恋愛ドラマが多い季節」と言われていました。しかし、今秋に恋愛ドラマが増えたのは、「当時と同じくらい恋愛ドラマへの視聴者ニーズが高まっているから」ではありません。 今秋の背景として挙げられるのは、今春に大幅リニューアルされた視聴率調査。世帯ではなく個人の視聴率が細かく調べられるようになり、スポンサーが求める10~40代の視聴者に向けたドラマ制作がはじまっているのです。実際、今秋のラインナップを見ると、若年層が好む恋愛ドラマが多い一方、あれほど多かった中高年が好む刑事・医療モノの新作はゼロ。民放各局の意識がこれまでとは変わったことがわかるのではないでしょうか。 また、今年に入って『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)、『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)が高視聴率に加えて大きな反響を巻き起こしたことも、恋愛ドラマへの回帰をもたらしているところもあるでしょう。 さらに、コロナ禍のステイホーム中、韓流ドラマ『愛の不時着』(Netflix)がクチコミから大ヒット作となり、『愛していると言ってくれ』(TBS系)、『やまとなでしこ』(フジテレビ系)、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)などの名作再放送も含め、ラブストーリーに脚光が当たる機会が増えていました。いまだ重苦しいムードが続く中、制作サイドが、命や事件を扱う刑事・医療モノよりも、「ラブストーリーで癒されたい」という視聴者ニーズに応えようとしているのです。 ただ、「来年以降、一年中ラブストーリーがラインナップされるか」と言えば答えはノー。TBSの火曜ドラマ(22時~)は、ほぼラブストーリーに徹していますが、今のところ他のドラマ枠は年に1~2本程度のペースが予想されています。しかし、今秋から来年の結果によっては、もう少し増えて「2020年代は恋愛ドラマの時代」になる可能性はあるでしょう。朝ドラが恋愛ドラマに合う若手を発掘 もう1つ、恋愛ドラマが増える背景の1つとなったのは、若手女優たちの台頭。前述した今秋の恋愛ドラマの主演に、『あさが来た』の波瑠さん、『ひよっこ』有村架純さんの朝ドラ主演経験者と、現在放送中の『エール』に出演している森七菜さんが起用されています。 朝ドラは毎年2作ずつ放送され、ヒロインはもちろん、友人や同僚などの役で多くの若手女優を発掘。朝ドラ出演後は、幅広い視聴者層からの知名度と好感度が上がることから、民放各局にとっては「ラブストーリーに打ってつけの女優」となっているのです。 波瑠さんと有村さんは20代後半で、森さんに至ってはまだ19歳。9月30日に最終話を迎えた『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)のヒロインを演じた20歳の浜辺美波さんも含めて、主演を務められる若手女優が増えています。この点は「秋の恋愛ドラマが全盛期だった1980年代後半から1990年代と似ている」と言っていいでしょう。 最後にふれておきたいのは、ラブストーリーが得意な脚本家の存在。『姉ちゃんの恋人』は『イグアナの娘』(テレビ朝日系)や『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)などで知られる岡田惠和さん、『#リモラブ』は『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)や『スカーレット』(NHK)などで知られる水橋文美江さん、『恋する母たち』は『セカンドバージン』(NHK)、『大恋愛』(TBS系)などで知られる大石静さんが脚本を手がけます。 また、来年1月放送予定の『ウチの娘は、彼氏ができない!!』(日本テレビ系)は、『ロングバケーション』(フジテレビ系)や『ビューティフルライフ』(TBS系)などで知られる北川悦吏子さんが脚本を手がけることが発表されました。これらの名手たちにとってもラブストーリーの復権は好ましいものであり、その力を遺憾なく発揮してくれるでしょう。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2020.10.17 07:00
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