仕事を辞めて上京するのはリスクも高そうだが、それだけの強い覚悟が、結婚を引き寄せるのだろうか。女子力アップ・婚活コンサルタントの澤口珠子さんも、婚活上京の効用を語る。

「地方の独身女性は、都会の女性よりも、住みづらさを抱えています。だから東京に出てくると、30代で独身でもこんなに自由に楽しんでいいのだと知って、生き生きするんです。スーパーに一人分の大きさの野菜が売っているのを見て、感激したという方もいました。地方にはあまりないんですよ。このように地方から東京に出てきた方は、モチベーションが高く、ポジティブな状態で婚活をするから、相手の良いところを見ようとする。結果として、成功する確率も高くなるんです。私は“狩場を広げる”ことが大事と言っていますが、都会に住む婚活女性にとってもこの観点はとても大切だと思います」

 大西さんも、おっとりとした博多弁で「毎日がキラキラしとるばい」と語っていた。東京への憧れが、東京で出会う男性をひときわ輝かせているようだ。澤口さんはもう一つ、期間限定がポイントだと語る。

「婚活は、長くやれば成功率が上がるというものではありません。私は基本的に“一年”と言っていますが、集中してやることが大切です。地方から東京に出てくる方には時間的・経済的制約があり、だからこそ、なんとなくダラダラ婚活を続ける、ということをしません。ネット上の婚活サイトで条件に合う男性を見つけて申し込んで、東京まで会いに来る女性もいます」

 とはいえ、現在の婚活の状況は「男性よりも女性の方が積極的」に映ると澤口さんは語る。実際、男性に引かれるからと、婚活上京していることを伏せて活動する女性も少なくないという。

 総務省が先月発表した2015年国勢調査の速報値で、東京圏への人口集中が進んだことが明らかになった。就職のため、進学のため、夢の実現のため――これまでも、地方の人々には東京に魅せられる、あるいは出て行かざるを得ない理由があった。未曾有の非婚の時代、そこに“婚活”が加わるかもしれない。

関連キーワード

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン