スポーツ

松井稼頭央 憧れの秋山幸二の大きな背中を追いかけた

徹底した自己管理を続ける松井稼頭央

 今季プロ23年目、すでに2000安打も達成した東北楽天ゴールデンイーグルスの松井稼頭央(40)。1月からスタートした自主トレは苛烈を極め、徹底的に体を追い込んでいる。

 松井はプロ入り当初から「球界一の運動能力の持ち主」と評価されてきた。そして華のあるプレースタイルは野球少年の憧れだった。現在、プロ野球で活躍する20代後半以上の内野手のほとんどが憧れたり、意識してきた存在だろう。

 そんな松井の憧れは、元ソフトバンク監督の秋山幸二だ。秋山も現役当時、「最もメジャーに近い選手」と評され、多くの野球少年たちから「カッコいい」と憧れられる存在だった。松井本人が語る。

「ライオンズで僕が一軍に上がろうとしてた頃に、ちょうど入れ違いのようにホークスへ移籍されたんですけど、それ以降も気にかけていただきました。秋山さんの大きな背中を見て本当にカッコいいと思って、自分も背中を大きくしようと思ったんです」

 恵まれた天性の肉体を持つ松井といえども、40歳という年齢でそれを維持するのは簡単ではない。今も「野球少年の憧れ」であり続ける鋼のような筋肉は、徹底した自己管理の賜物なのだ。

◆まつい・かずお/1975年、大阪府生まれ。1994年、PL学園高からドラフト3位で西武に入団。2002年にスイッチヒッターとして史上初のトリプルスリーを達成するなど常に主軸として活躍。2004年からはニューヨーク・メッツに移籍、日本人初の内野手メジャーリーガーに。2007年、コロラド・ロッキーズ在籍時にはワールドシリーズに出場。2009年、ヒューストン・アストロズ時代には日米通算2000安打達成。2011年から東北楽天でプレーしている。

取材・文■田中周治 撮影■本誌・藤岡雅樹

※週刊ポスト2016年3月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
香港の魔窟・九龍城砦のリアルな実態とは…?
《香港の魔窟・九龍城砦に住んだ日本人》アヘン密売、老いた売春婦、違法賭博…無法地帯の“ヤバい実態”とは「でも医療は充実、“ブラックジャック”がいっぱいいた」
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路とは…(写真/イメージマート)
【1500万円が戻ってこない…】「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路「経歴自慢をする人々に囲まれ、次第に疲弊して…」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン