国内
2016.03.14 07:00 週刊ポスト
足立区の団地に派手な血痕 暴力団排除の実態には盲点あり
山口組分裂から約半年、六代目山口組と神戸山口組の衝突が急速に激化するなか、ついに警察は殺し合いを待たずに「抗争」と認定した。かつて抗争に乗じて「頂上作戦」と呼ばれる暴力団壊滅作戦を指揮してきた警察は、いま新たな勝負に打って出た。フリーライター・鈴木智彦氏がリポートする。
* * *
2つの山口組が爆(は)ぜた。新宿・歌舞伎町のど真ん中で乱闘騒ぎが起き、神戸山口組の中核団体である福井県の正木組本部に銃弾が撃ち込まれて以降、全国の火薬庫に誘爆したかのごとく暴力事件が頻発したのだ。
2月25日は長野県松本市で神戸山口組系組員に対する集団暴行事件が起き、翌26日には静岡県三島市で山健組(神戸山口組・井上邦雄組長の出身母体)幹部の車両が破壊された。続く27日には神奈川県厚木市の弘道会(六代目山口組・司忍組長の出身母体)系事務所にトラックが突っ込んだ。
同日の午後9時頃には埼玉県八潮市市役所から1.5キロの住宅街にある山健組幹部宅の壁や屋根に数発の銃弾が撃ち込まれた。拳銃を使った事件は、暴力団にとって特別の意味を持つ。捕まれば銃刀法はもちろん発射罪や器物損壊が加算される重罪だが、誰でも入手できる日用品を使わず、あえて拳銃を使用したほうが、暴力のプロとして玄人受けし、実行犯の虚栄心も満たされるのだ。車両を使った器物損壊とは覚悟が違う。
実話誌は車を使った器物損壊事件を「車両特攻」と劇画チックに煽り立てるが、悪ふざけが過ぎると言うほかない。逃走を考え、バックギアで突っ込む事件のどこが特攻だというのか。
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