大木&ドクは、王座初挑戦で馬場&鶴田を下し、インターナショナル・タッグ王座奪取に成功(10月28日=東京・蔵前国技館)。
この年の12月9日、全日本プロレス(日大講堂)と新日本プロレス(蔵前国技館)がいずれも都内の大会場で同日・同時刻にニアミス興行をぶつけ合った。
新日本プロレスは、猪木対ウィリエム・ルスカの異種格闘技戦(猪木がTKO勝ち)をメインイベントに1万5000人(主催者発表)を動員。
全日本プロレスは、大木&ドクに馬場&鶴田が挑んだインターナショナル・タッグ選手権のリターンマッチ(馬場&鶴田が王座奪回)をメインイベントに1万2000人(同)を動員。
日大講堂──そのルーツは戦前の旧両国国技館──のリング上では、この日のために一時帰国した天龍の断髪式が行なわれた。
●さいとう・ふみひこ/1962年東京都生まれ。プロレス・ライター、コラムニスト。プロレスラーの海外武者修行にあこがれ17歳で単身渡米。1981年より取材活動。『週刊プロレス』創刊時からスタッフ・ライターとして参画。『ボーイズはボーイズ』『みんなのプロレス』など著作多数。専修大学などで非常勤講師。
※週刊ポスト2016年3月25日・4月1日号