「晩成運」(遅咲きの運)をつかむには、家中を新しい空気で満たし、東に水を置くとよいと語るのは、風水建築デザイナーの直居由美里さん。具体的なポイントを聞いてみた。
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春の朝はとても気持ちのいいものです。寒い冬は布団から出るのがつらかったという人も、少し早起きしてみてはどうでしょうか。私は朝起きるとすぐに寝室のカーテンと窓を開けて空気を入れ替えます。光を浴びることで完全に目が覚めて、「今日も、いい日にしよう」と前向きな気持ちになれます。
朝起きてカーテンも開けないで暗いままにしておくのは、一日の始まりにふさわしくありませんし、睡眠中に放出されたよどんだ気を溜め込むことになります。
カーテンには風水的な意味もあります。窓辺を覆うカーテンは、部屋の気を守る働きがあります。カーテンのない部屋は気が乱れやすいので、睡眠の質が下がり、安眠できません。そして、カーテン自体が汚れていては意味がないので、定期的に洗いましょう。
窓を開けて空気の入れ替えをしたら、次はベッドメイキング。寝起きの状態のベッドや敷きっ放しの布団は、見た目にもだらしないだけでなく、部屋の気をよどませます。寝室のドアを閉めてしまえば見えなくなるといっても、乱れた気が寝室から家中に拡散してしまうのです。
人間の体は睡眠中にかなりの汗をかきます。ベッドや布団の湿気は安眠を妨げますから、上掛け布団を持ち上げて空気を入れるようにし、乾燥機や天日干しでからっとさせましょう。
寝室を整えたら、住まい全体にも新しい空気を入れます。私は玄関のドアとその反対側にある窓を開けて家中に新しい気をめぐらせます。北西と南東の気を行き来させると、家全体にとても良い気が循環します。玄関や窓がどちらか一方にしかない場合でも、開けるようにしましょう。
北西と南東に玄関も窓もない場合は、生花や観葉植物を置いて霧吹きで水をかけるようにすると気の流れが生まれます。風水とは文字通り、風と水の力を使った開運法です。朝の空気(風)を入れたら、次は、きれいな水で住まいを浄化しましょう。水は財運を運んでくる働きもあります。
きれいな水は発展をもたらしますが、汚れた水は運気の低迷をもたらします。私の家には神棚や祭壇があり、水をお供えしています。毎朝、その水をすべて取り換えるのも私の日課です。
最初に取り換えるのは、朝日が入る東の方位です。東には、新規スタートの意味があるので「今日も一日よろしくお願いします」と願いながら、水を取り換えます。これは自然界に対する朝のあいさつでもあります。
東の方位に神棚や祭壇がなくても、きれいな水をガラスのコップに入れて置くだけでも、一家の運気を上げる効果があります。
物事がトラブルなくスムーズに発展するようになり、仕事面では新しいプロジェクトが成功し昇進や昇給が期待できます。子供にもよい影響が出て、勉強や運動に積極的に取り組むようになるでしょう。
反対に東の方位に、汚れた水を放置していると、何気ない発言が誤解されてトラブルを引き起こしたり、嘘つきと非難されることも。健康面では肝臓が弱って気力を失ったり、神経質になってすぐ怒りを爆発させるのも、東の乱れによることが多いのです。
東は太陽のエネルギーを得る方位で、春や朝を象徴します。この春こそ、朝のうちに東側の掃除を終わらせる習慣を身につけてください。
※女性セブン2016年3月31日・4月7日号