ライフ

「大人の塗り絵」にハマる人が増加 SNS疲れに効果も

ブームの「大人の塗り絵」。デザインはバラエティに富む

 今、「大人の塗り絵」が大人気だ。「やると楽しくて時間が経つのが早い」と大人たちが夢中になっている。浅田真央やNMB48の川上礼奈らも「ハマっている」と公言しており、最近始めたというモデルのヨンアもSNSで「はまりました」と塗り絵画像を公開している。

 大人の塗り絵は、ストレスを解消するアートセラピーとしてフランスからブームに火がつき、数年前から日本でもじわじわと人気が拡大。「めざましテレビ」(フジテレビ)や「NEWS ZERO」(日本テレビ)などのテレビ番組でも取り上げられ、近ごろ人気が高まっている。ストレス解消や、自律神経を整えたり集中力を高めるなど、その効果も注目を集めている。書店では大人の塗り絵の特設コーナーが設けられ、女性だけでなく男性が購入していく姿もあるほどだ。

 大人の塗り絵は、塗りつぶし部分が大きく単調な子供の塗り絵と違って、絵柄が美しく、緻密で繊細なのが特徴。集中して色を塗った後には、達成感やストレスの解消や癒し、童心に返ったかのような懐かしさを感じるという。デザインは花柄を中心に、ディズニーにグリム童話、ハリー・ポッター、スター・ウォーズ、京きもの柄、世界遺産、ゴッホの絵画まで、バラエティに富んだ塗り絵が発売されている。

 なぜ大人も塗り絵にハマるのか。心理カウンセラーの小高千枝さんは、こう分析する。

「自分自身の本質的な気持ちを素直に表現する場が、なかなかないからではと思います。現代社会において、他者評価ありきで自分らしさを見失っている人が増えていると感じます。SNSには強い承認欲求が溢れ、装飾した自分を発信する傾向が強く、表現する側も読む側も双方疲れてしまっている状態なのです。

 そんな自分を見つめ直すために、自分の世界観に浸りたいのではないでしょうか。アートセラピーのひとつでもある塗り絵は、自分自身を内観できて、他者は関係なく自己満足できる。そんなところが受けているんだと思います」

 他人の評価だけでは本来の承認欲求は満たされないため、他者の視線ばかりを気にするのではなく、自己承認をしてあげることが大事だと、小高さんは説く。その手段としても、好きなように自分の世界観を表現できる塗り絵は最適だという。

関連記事

トピックス

中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
報道陣の問いかけには無言を貫いた水原被告(時事通信フォト)
《2021年に悪事が集中》水原一平「大谷翔平が大幅昇給したタイミングで“闇堕ち”」の新疑惑 エンゼルス入団当初から狙っていた「相棒のドル箱口座」
NEWSポストセブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン
稽古まわし姿で土俵に上がる宮城野親方(時事通信フォト)
尾車親方の“電撃退職”で“元横綱・白鵬”宮城野親方の早期復帰が浮上 稽古まわし姿で土俵に立ち続けるその心中は
週刊ポスト
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト