今以上に、当時は臓器提供が珍しい時代。大きく報道され、野田さんは“心ない声”に幾度となくつらい思いをしたという。

「当時のドナー(提供者)家族は、『あの両親は子供の臓器を売った。葬式代を出してもらった』などと報道されたりもしました。無償の愛でやっていたんですけどね。また、制度がきちんと確立していなかったことでもショックを受けました。

 まだ息子がいるのに、臓器を運ぶ人が待機していて家族と鉢合わせしたり、臓器をクーラーボックスに入れて、物のように運んでいく様子を報道陣がカメラで無神経に撮ったり。とんでもないです。

 物を運ぶようにしないでほしいと思いました。せめて一輪の白い花でも添えてほしいと言いました。今は、家族と運ぶ人が会うことはないし、花をつけてくれて、運ぶ場面は報道されなくなったようです」(野田さん)

 野田さんは「法律を整えることも大切だけど、ドナー家族を精神面でケアする制度作りや配慮が必要」だと訴える。野田さんが噂されたような「お金」についても、

「ご提供いただく側には一切の費用もかかりませんが、謝礼も一切ありません」

 と前出の下野さんは言う。

「厚生労働省からの感謝状と、提供を受けた側から感謝の気持ちをお伝えするサンクスレターが移植コーディネーターを通じて届けられます。

 一方、提供を受ける側は、治療費以外に臓器の搬送費用が発生します。

 臓器によって搬送方法は異なりますが、ヘリコプターや新幹線など搬送にかかった費用は実費請求されます。支払い後に申請すると7割が還付されます。ヘリの場合は一時的に高額な費用を立て替えなければいけないので、支払い方法については病院などと相談することになります」(下野さん)

※女性セブン2016年4月28日号

トピックス

裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン