子供に「勉強しなさい」とうるさく言うよりも、机の上を片付ける習慣を教えるほうが先決です。机の上に遊びかけのゲームやおもちゃが出しっ放しだったら、子供はそれらを片付けて宿題をやる気になるでしょうか。家に帰った時に机の上がきちんと片付いていないと、「まず宿題を済ませてから遊ぶ」という習慣は身につきません。
そして「片付けなさい」と言う前に、ゲームやおもちゃの収納スペースを決めてあげましょう。単に机の上から下ろして床に置いただけでは、片付けではありません。
一方、勉強やエクササイズなど、「毎日の習慣にしたいけれど、つい怠けてしまう」というものは、行動に移すまでのハードルをなくすことが効果的です。
たとえば、早朝のジョギングを決意したとしましょう。前夜には意欲に満ちて眠りについたものの、スポーツウエアがすぐに見つからなければ「明日からにしよう」となりかねません。ウエアを探しているうちに「今朝は体の調子がよくなさそう」など、ジョギングを休む言い訳がたくさん浮かんでしまうからです。
ウエアを前日の晩から用意し、朝起きたらすぐに着用すれば、スムーズに走り出すことができます。
有能なビジネスマンは、出勤前にその日に必要な書類を探すことはありません。バッグの中にすべて入れられ、バッグ自体も所定の場所に置かれています。その日の予定に合わせて、どのスーツを着るかも決められていて、ワイシャツやネクタイも用意されているはずです。小学生や主婦でも、充実した毎日を送るためのルールは同じです。
※女性セブン2016年4月28日号