ライフ

スマホの動画は「タテ」が主流か ヨコ持ちは減少の予測

スマホをヨコに持つ人は減少傾向

 スマートフォンをヨコに持たない人が増えている。彼らは動画をみるときもタテのままだ。そういった人向けにYouTubeは昨年からタテ動画対応を始めた。米国の若年層ユーザーが多いことで知られるSnapchatやライブ配信のPeriscopeは、タテ動画が基本だ。日本でも、スマホで自撮りしたタテ動画を中心とした若い女性向けの動画メディア「C Channel」が昨年始まった。スマホのヨコ持ちは絶滅し、タテ動画が主流になるのか。

「スマホを片手で操作したい意向が強いので、とくに男性に比べて手が小さい女性はタテでないと動かしづらい。また、視聴方法とニーズが変わってきているので、そのニーズに合わせたタテ動画は増えると思います」

 と、ITジャーナリストの高橋暁子さんはいう。

「スマホで動画を見るときというのは、電車の中やテレビをみながら、寝る前に布団のなかで、といった具合に『ながら見』が主流です。その場合ヨコでは片手で持ちづらいのでタテのまま、画質の良さよりも手軽であることが重視されます。3分以内の短い動画が人気で、高画質をじっくり見るのではなく、内容を追える程度のライトな感じで見たいと考えている。スマホをタテでコンパクトに、ファストフード的に動画を楽しんでいるんですね」

 2016年1月から2月にかけての調査によれば、スマホで動画を視聴するひとのうち、端末をタテ向きのみで見る人は全体の28.4%、女性だけをみると34.3%にのぼった。年代別では20代が最も多く41.1%、50代でも36.9%になった。

 視聴よりも撮影ではタテ動画の傾向がもっと強くあらわれており、動画はタテで撮影する人が全体で60.9%、20代では67.9%になった(モバーシャル株式会社調べ)。

「スマホを持つのが当たり前の若い世代にとって、動画撮影はタテが普通であって、なんでわざわざヨコにするのか不思議に思っているでしょうね。これまで映像作品というと横長の、テレビなどでお馴染みの画角のものが主流でした。しかしこれからは、スマホで視聴されることをメインに考えたものを制作する場合、それに合わせたタテ動画が増えることになると思います」(前出・高橋さん)

 先日、アイドルのlyrical schoolが全画面表示にするとスマホを乗っ取られたかのようになるタテ動画のMV「RUN and RUN」を公開し話題になった。MVは5分未満のものが多くスマホ視聴に向いているので、今後もタテ動画が増える可能性は高い。

 一部の動画配信サービスでも、人物中心の映像作品をタテ動画での提供が始まっている。これから、電車の中でスマホをヨコに持つ人は、どんどん減っていきそうだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン