もしくは、高校生の頃に履いたような、3足いくらで売られていた分厚い白のソックスも、今年の春に限りアリ。パンツの足元のほか、ダンガリーのスレアースカートのようなアイテムにもお似合いですよ。ちょっと浅野ゆう子さん的な要素も入って、懐かしい感じでしょ?

 でね、私がどんなに止めても「どうしてもガウチョパンツがはきたい」というかたが、少なからずいるので、改めてここで着こなしのポイントを解説します。

 前提として、ガウチョパンツは身長170 cm前後の、すらっとした体形のかたこそ似合うアイテムであることを、まず頭に入れておいてください。

 たとえば川原亜矢子さん(176cm)とか、生方ななえさん(178cm)とか。彼女たち並みとまではいかずとも、典型的な日本人体形の私たちが美しく着こなすには、体形カバーのテクニックを駆使しなくてはいけません。

 まずはトップス。必ず、ある程度ゆとりのある、短め丈を選ぶこと。ウエストよりちょっと長いくらいの台形シルエットがベストです。そして足元にはヒールが必須。「ヒールは無理」というなら、悪いことは言いません。ガウチョパンツはきっぱりと諦めていただいたほうが無難です。

 ショップの販売員さんのように、「ガウチョ、お似合いですねぇ」と、私が皆さんにそんな見え透いたことを言っても仕方ありませんもの。でもね、ヒールといっても、高さは4cmくらいでいいんです。最近はつま先からかかとまで均等に厚底になっている、サンダルやスリッポンもたくさん出ています。

 足を3D計測して、288種類のサイズの中から、ぴったりのパンプスを選んでくれる靴屋さんもありますから、ヒールと聞いただけで逃げ出さずに、ちゃんと歩ける靴を探す努力をしてくださいそして、思いっきりオシャレな春を満喫しましょう。

 オバさん、万歳!

※女性セブン2016年5月5日号

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