「コンビニはその名の通り、価格帯よりも消費者にとって必要な品揃えをして24時間営業するという“利便性”を最大の売りにしてきましたが、いまや、その特徴が通用しなくなっています。

 店舗数が増え続けるドラッグストアでは、クスリのほかに加工食品や生鮮食品の安売りで客数を伸ばしていますし、食品スーパーも利益度外視の目玉商品や特徴ある商品をたくさん用意しています。

 ライバルは異業態だけではありません。コンビニは全国に5万5000店を超え、狭いエリア内で同じチェーンの店に客を奪われることも珍しくありません。今後、既存店の売り上げを維持させるためには、本部統制型のチェーンオペレーションではなく、いわば商圏ごとの“個店主義”で柔軟に対応していかないと生き残れない時代なのです」

 かつて、売れ残り弁当の値引き販売を禁止された大手コンビニ加盟店のオーナーが本部を提訴する出来事もあったが、それだけ現場のオーナーも客数・売り上げ確保に危機感を募らせているのだ。

 前出の鈴木氏は、「今後、コンビニはさらなる価格政策の見直しが求められていくだろう」と予測する。

「ユニクロが商品の値上げをして消費者から反発を買ったように、世の中は相変わらずデフレ傾向が続いたままで、生活者の節約志向や生活防衛意識は高い。

 しかも、2025年には消費人口の中で大きなウエイトを占める『団塊の世代』がすべて75歳以上の後期高齢者になります。年金暮らしで財布のヒモを締めながら暮らす人が一気に増えれば、日本の小売業は否が応にも価格問題に直面するでしょう。

 そんな中、コンビニの将来は、質を落とさずにコストダウンを図った“一歩進んだ”PB商品を増やすなど、価格競争力を伴った品揃えの多寡にかかっているといえます」(鈴木氏)

 さて、ローソンの価格戦略は、消費者が抱く「コンビニ商品は高い」というイメージを覆すことができるか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚を発表した長澤まさみ(時事通信フォト)
《トップ女優・長澤まさみの結婚相手は斎藤工と旧知の仲で…》インスタ全削除の“意味深タイミング”
NEWSポストセブン
箱わなによるクマ捕獲をためらうエリアも(時事通信フォト)
「クマが人里に降りてくるのは必然」「農業は野生動物に対する壮大な餌付け」 知床・ロシアでヒグマを撮った動物写真家が語る “現代の人間に欠けている自然観”
NEWSポストセブン
11人家族の宮前家
《子ども9人“大家族のパン屋さん”》「店員さんが注文を覚えきれなくて(笑)」11人家族のインフレ“金銭事情”と、大人数子育てで培ったこと「マニュアル本は役に立たない」
NEWSポストセブン
長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
インフルエンサーのぴきちんさん(Instagramより)
《2年連続ポストシーズン全試合現地観戦》大谷翔平の熱狂的ファン・ぴきちん、全米巡る“体力勝負”の脅威の追っかけはなぜ可能なのか
NEWSポストセブン
2024年に『ウチの師匠がつまらない』を上梓
「視聴率とれたらオレのおかげ?罰が当たるよ」三遊亭好楽さんが『笑点』メンバーや裏方に愛され続ける“お客さんファースト”  地方営業で土産を爆買いも
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン