国内

ペットに与える餌に注意 人間のお菓子は犬には糖分多すぎ

人間のお菓子は犬には糖分が多すぎ

 物言わぬペットのとっさのトラブルに、どう対処すればいいのか、悩んだ経験がある人は多いのではないだろうか。

「うちの愛犬は、1才のヨークシャーテリア(♂)です。人間の食べ物は食べないようしつけていたのですが、先日、外出先から帰ってきたら、テーブルの上に置いておいたキャラメルを食べていました。こういう場合は、無理にでも吐かせたほうがいいのでしょうか?」千葉県・ユウナ(40才・自営業)

 この悩みに、『動物たちのお医者さん』(小学館ジュニア文庫)構成などがある、白金高輪動物病院総院長の佐藤貴紀さんが答えてくれた。

 * * *
 犬の嗅覚は、人間の1億倍以上といわれています。特に犬は、甘い物が大好物。その香りを敏感にキャッチします。ユウナさんのワンちゃんもキャラメルの香りに誘われ、食べてしまったのでしょう。

 キャラメル自体は犬にとって害はないので、無理に吐かせたり、病院に連れていく必要はありません。しかし人間のお菓子は、犬にとっては糖分が多すぎ、肥満や糖尿病の原因に。今後は食べないように注意していきましょう。

 犬がお菓子をくわえている状況を目撃したら、飼い主さんは、まず冷静になりましょう。そして、おもちゃや犬用のおやつなどと交換をしてあげて。大声で怒鳴ったり、無理に取り上げようとすると、犬は驚いてのみ込んでしまう恐れがあるので、絶対にしないこと。食べ物が口の中に残っている場合は、手で取り除きます。何を食べたかわからない場合はすぐに動物病院へ。

 犬が食べてはいけない食品は多く、代表的なのが、玉ねぎなどのねぎ類です。アリルプロピルジスルフィドという成分が赤血球を壊し、貧血の末、最悪、死に至らしめます。そしてチョコレート。カカオに含まれるテオブロミンが、心臓や神経系を刺激し、不整脈によるけいれんや嘔吐などのさまざまな症状を招きます。

 最近では、ぶどうの摂取により問題を起こしたケースも報告されています。尿の回数や量が増えたり、逆に極端に減るような症状があらわれ、衰弱、食欲不振などが起こって、急性腎不全を起こします。

 もしこれらの食品を誤って食べてしまったら、まずは口の中に残っているものを取り除きましょう。犬が吐きたそうにしていたら、逆さにするなどして吐かせる手助けを。

 昔は病院でも、食塩水を飲ませて吐かせる方法が主流でしたが、腎臓などへの負担がかかるため、今は行っていません。家庭で食塩水を飲ませるなどの処置は絶対にしないこと。迷ったらすぐ病院へ。

 犬は食べていいものと、悪いものの判断がつきません。食べてはいけない食品は手の届かない高い場所に置くなど、飼い主側がトラブルを防ぐよう気をつけてあげてください。

※女性セブン2016年6月30日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン