芸能

マラソンで小ネタ解説する増田明美 「速さは見ればわかる」

『世界!ニッポン行きたい人応援団』のナレーションがプロ顔負けと話題

 将来の夢、恋人の存在など選手の知られざるエピソードを交えながらマラソン解説をする増田明美さん(52才)。このおなじみの“小ネタ解説”以外にも、最近ではテレビ東京系『世界!ニッポン行きたい人応援団』(毎週木曜19時)のナレーションがプロ顔負けだと話題だ。そんな彼女に密着すると、人を引き付ける魅力を垣間見た──。

「木崎良子さんには高校時代からの恋人がいる」、「野口みずきさんは、フランクフルトで日本人の美容師に髪を切ってもらった」など、レース展開にはおよそ関係のない数々の、“小ネタ”を解説に入れる増田さん。なぜこのようなスタイルになったのか? その理由は「選手である前にひとりの人間だという思いがありました」という自身の現役時代からの胸間があった。

「速いとかっていうのはレース展開を見ればわかることなので、じゃあなぜこの人はこんなタフなレースができるのかという、その人となりを紹介したいと思うんです」

 こう話す増田さんは、とにかく選手をリスペクトしている。

「走り終わった選手が中継を見てガッカリするようなことは言いたくないですし、結果がよくなくても明日から頑張ろうと思ってもらえるようなことを言いたいんです。選手は褒めても褒めても足りないくらい頑張っているんですから」

 選手をとにかく褒める──これは自身の幼少期のエピソードにあった。専業農家の家庭に生まれ育ち、両親は多忙だったため基本的には放任主義。自然環境豊かな中でのびのびと育った彼女をかわいがったのは祖母だった。

「たいしたことないのに、あけちゃんはすごいねって褒めてくれるんです。だからか、褒められるのが大好きなんですよ」

 自分が褒められるのが好きだから相手も認めて褒める。彼女のポリシーを作った祖母は、よくしゃべったそうだ。

「人としゃべってる時にはもう口がパクパク動いてる(笑い)。ご飯を食べる時もずっとしゃべってて。だんだん、おばあちゃんの性格と似てきてるなって思いますね(笑い)」

 そんな彼女は、テレビ東京系『世界!ニッポン行きたい人応援団』のナレーションを今年の4月から務め、新たな境地に挑戦中だ。

「マラソンの解説とは違い、間にも種類があったり、ナレーションに緩急をつけるなどひとつひとつ教えていただきながら、育ててもらっている感じです」

 まだ始めて2か月だが、現場は「さすがアスリート」と成長の速さを驚いている。

「生活の中に新しい風が入ってくると楽しいですね。新鮮な気持ちで一から始めるのは若返る(笑い)。読者のみなさんの中にも第一歩をためらっている人がいるかもしれませんが、チャレンジは若さのためにも必要ですよ」

 幾度となくゴールテープを切ってきた増田さん。これからも彼女らしい“走り”を見せながら、新たなゴールに向かって駆けぬける。

※女性セブン2016年6月30日号

関連記事

トピックス

公明党が不信感を募らせる背景には岸田首相の“二股”も原因(時事通信フォト)
【自公25年目の熟年離婚へ】日本維新の会と“二股”をする岸田首相への怒り 国会最終盤で公明党による“岸田降ろし”が勃発か
週刊ポスト
大谷が購入した豪邸(ロサンゼルス・タイムス電子版より)
大谷翔平がロスに12億円豪邸を購入、25億円別荘に続く大きな買い物も「意外と堅実」「家族思い」と好感度アップ 水原騒動後の“変化”も影響
NEWSポストセブン
杉咲花
【全文公開】杉咲花、『アンメット』で共演中の若葉竜也と熱愛 自宅から“時差出勤”、現場以外で会っていることは「公然の秘密」
女性セブン
被害者の渡邉華蓮さん
【関西外大女子大生刺殺】お嬢様学校に通った被害者「目が大きくてめんこい子」「成績は常にクラス1位か2位」突然の訃報に悲しみ広がる地元
NEWSポストセブン
京急蒲田駅が「京急蒲タコハイ駅」に
『京急蒲タコハイ駅』にNPO法人が「公共性を完全に無視」と抗議 サントリーは「真摯に受け止め対応」と装飾撤去を認めて駅広告を縮小
NEWSポストセブン
阿部慎之助・監督は原辰徳・前監督と何が違う?(右写真=時事通信フォト)
広岡達朗氏が巨人・阿部監督にエール「まだ1年坊主だが、原よりは数段いいよ」 正捕手復帰の小林誠司について「もっと上手に教えたらもっと結果が出る」
週刊ポスト
イラン大統領「ヘリ墜落死」を佐藤優氏が分析 早々に事故と処理したイラン政府の“手際のよさ”の裏で密かに進む「国家の報復」
イラン大統領「ヘリ墜落死」を佐藤優氏が分析 早々に事故と処理したイラン政府の“手際のよさ”の裏で密かに進む「国家の報復」
週刊ポスト
家族で食事を楽しんだ石原良純
石原良純「超高級イタリアン」で華麗なる一族ディナー「叩いてもホコリが出ない」視聴率男が貫く家族愛
女性セブン
快進撃が続く大の里(時事通信フォト)
《史上最速Vへ》大の里、来場所で“特例の大関獲り”の可能性 「三役で3場所33勝」は満たさずも、“3場所前は平幕”で昇進した照ノ富士の前例あり
週刊ポスト
杉咲花と若葉竜也に熱愛が発覚
【初ロマンススクープ】杉咲花が若葉竜也と交際!自宅でお泊り 『アンメット』での共演を機に距離縮まる
女性セブン
中条きよし氏(右)のYouTubeチャンネル制作費は税金から…(時事通信フォト)
維新・中条きよし参院議員、公式YouTube動画制作に税金から500万円支出 チャンネルでは「ネコと戯れるだけの動画」も
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売!「官房機密費」爆弾証言スクープほか
「週刊ポスト」本日発売!「官房機密費」爆弾証言スクープほか
NEWSポストセブン