本来は1枚で着るワンピースに、無理矢理ズボンを組み合わせたらどれだけバランスが悪く見えるのか。実際、着なくてもわかろうというもの。
どうしてもヒップやお腹回りが気になるのなら、ヒップがぎりぎり隠れるくらいの丈のトップスを選べばいいんです。この場合の丈は、ヒップが隠れる程度というのがポイントで、これ以上長くなったら、“埴輪”と覚えていただきたい。
そもそも、日本人女性は、「お腹とお尻が気になる」と口を揃えて言いますが、欧米のかたがたと比べたらかわいらしいものですよ。しかも彼女たちは堂々と、「私のお尻、大きくてセクシーでしょ?」と、アピールしています。
私自身、多少お腹が丸みを帯びていようが、お尻が少々下垂していようが、それも個性のひとつ、と見ています。むしろ、妙に隠そうとするから埴輪になったり、オバちゃんどころかオジちゃんのようなシルエットになってしまうんです。
再三、申し上げていますが、今年の夏はたっぷりシルエットのトップスに、細身のクロップド(サブリナ)パンツがミセスの王道スタイルです。幸運なことに、体形カバーしてくれる組み合わせですから、どうか安心しておしゃれを楽しんでくださいね。
足元にはヒールを、と申し上げたいところですが、どうしてもかかとの高い靴が苦手なかたは、バレエシューズや厚底スニーカーを合わせて。
そしてコーディネートの仕上げには、必ずアクセサリーをお忘れなく。薄着の季節は、手首や首元がとても目立つもの。ぽっちゃり体形であればあるほど、手首や首元など華奢な部分を大ぶりのアクセサリーで強調すると、全身をほっそり見せることができます。
アクセサリーを忘れるのは、スッピンで歩いているのも同然と考え、ぜひ夏のおしゃれを完成させてください。
※女性セブン2016年7月7日号