でもね、オバさん免罪符を常時使用中のかたには、ちょっと考えていただきたいのです。オバさんは素晴らしく回転する頭脳をもっています。人の気持ちの裏の裏まで読み取る冷静さも備えています。
この優秀な資質を有効活用すれば、周囲に細やかな気遣いのできる素敵なマダムになるのは簡単なはず。まもなく世の中はバーゲンの季節となります。毎年、デパートのバーゲン会場に出没する、両手で抱えきれないほど洋服やバッグを持ったオバさんたちの姿は、もはや風物詩となってしまいました。
日本の女性がもっともっと素敵になるよう応援する者として、この光景が一日も早くなくなることを、切に願っております。あ、そうそう。バーゲンの話題が出たついでに、最後にバーゲンで買ってはいけないものについて、お話ししておきますね。
妙齢の女性にとってのNGアイテム、それはズバリ、枯葉色のお洋服。以前、私は夏のファッションは見た目も涼やかに装うことがベストと申し上げました。そして涼やかに、爽やかに装うためには「白と紺がベスト」ともお話ししましたね。
しかし枯葉色は、まさにその対極にあります。カーキなどはトレンドではありますが、茶、ベージュ、黄土色など、秋を思い起こさせる枯葉色は、けっして顔映りのよい色ではありません。
好きなものを着たい気持ちもわかりますが、お財布の中身には限りがあります。経済的に考えたら、枯葉色のコスパは最悪ですよ。ぜひ、心にお留め置きくださいね。
オバさん、万歳!
※女性セブン2016年7月14日号