1989年からスタートした『噂の!東京マガジン』(TBS系)も長寿番組となり、辞めるに辞められなくなったという事情もあった。

「両番組とも数字(視聴率)は悪くないし、辞めるタイミングが難しい。だから、自分で線を引くのをやめて、『もうお前、用なしよ』と言われたら辞めればいいか、となった。

 一番嫌なのは、周りが『辞めろ』と言い出せなくなって、『こいつ、いつまで頑張っているんだ』と思われること。これまでそういう人をいっぱい見てきたからね。人は自分に甘いから。俺は未練たらしく残りたいとは思わない」

 常に10%前後の視聴率を維持している『噂の!東京マガジン』は、雑誌の見出しから話題の記事を拾う「週刊見出し大賞」、身近にあるトラブルを追究する「噂の現場」などのコーナーで構成される。

 若い女性が料理名を出されて街中で調理する「平成の常識・やって!TRY(とーらい)」も人気コーナーで、毎回、実に珍奇な素人料理が出来上がるのだが、最近は笑えなくなってきたと森本は言う。

「食糧不足に苦しむ国がいっぱいあるのに、食材をめちゃめちゃにしてしまう感覚が怖いんですよ。もうちょっと大事に扱えよ、と言いたくなる。ユーモアじゃなくもうブラック。言葉遣いもこっちがたじろぐくらい乱暴でね。つい、顔が引きつっちゃうんですよ」

●撮影/初沢亜利 取材・文/一志治夫

※週刊ポスト2016年7月15日号

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
混み合う通勤通学電車(イメージ)
《“前リュック論争”だけじゃない》ラッシュの電車内で本当に迷惑な人たち 扉付近で動かない「狛犬ポジション」、「肩や肘にかけたままのトートバッグ」
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
リフォームが本当に必要なのか戸惑っているうちに話を進めてはいけない(イメージ)
《急増》「見た目は好青年」のケースも リフォーム詐欺業者の悪質な手口と被害に遭わないための意外な撃退法 
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
歴史学者の河西秀哉氏
【「愛子天皇」の誕生を希望】歴史学者・河西秀哉氏「悠仁さまに代替わりしてから議論しては手遅れだ」 皇位継承の安定を図るには“シンプルな制度”が必要
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン