芸能

76歳・森本毅郎 「やって!TRY」で最近は笑えなくなった

9月に喜寿を迎える森本毅郎

「緑内障を20年前から患い、右耳は難聴、歯はインプラント、心臓と両脚の血管にはステントがそれぞれ2本ずつ入っています。去年は腰がすべり症になって手術をしましたし、もう満身創痍、人工人間ですよ。達者なのは口だけで(笑い)」

 9月に喜寿を迎える森本毅郎(76)は、自虐的にこう言うと豪快に笑った。そこには悲壮感がまるでない。年とともに病が増えていくことを楽しんでいるかのようでもある。そのポジティブな姿勢ゆえか、老いの匂いがしない。

 森本は、月曜日から金曜日まで、毎朝5時20分に東京・赤坂のTBSラジオに入り、6時半から始まるニュース情報番組『森本毅郎・スタンバイ!』に備える。新聞各紙に目を通し、スタッフと打ち合わせ、その日のトップニュースを決めていく。50歳のときにスタートしたこの番組は、首都圏で約20年間にわたり同時間帯の聴取率トップを走り続けている。森本はその秘訣をこう明かす。

「ニュースを真っ向から取り上げて、ちゃんと掘ろう、とやってきた。青っぽい正義感を振りかざすでもなく、日和るのでもなく。いまの世の中はあまり真面目なものは受けないという傾向が強いんですけど、そこには与しない。難しくニュースを捉えるのではなく、これはいったい何だよ、という俺の単純な好奇心、疑問を大切にしています」

 番組のスタッフは20代から40代と若く、彼らからの刺激も大きいという。

「若いスタッフと付き合っていると老けようがないんだよ。彼らから見れば俺は相当ジイさんですよ(笑い)。でも、世の中のニュースに関して年齢は関係ない。彼らと俺は互角です。上からの目線でものを言う気もない」

 森本は、1963年にNHKにアナウンサーとして入局。朝の『NHKニュースワイド』のキャスターを最後に44歳で退局し、TBSと専属契約を結んだ。その後、1991年にフリーとなってからは『スーパーナイト』(フジテレビ系)など活躍の場を広げてきた。

「NHKを辞めたときは、サラリーマンと同じように60歳でリタイアしようと思っていたんです。でも、60歳から急に忙しくなってきて、恰好悪いなと思いながらも定年を自分で勝手に延長してきた。

 ただ、実際に60歳になってみるとまだ現役感バリバリなんだよね。で、俺でもまだ必要とされるならと仕事してきたら、70歳を過ぎちゃって、もう80間近(笑い)」

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン