芸能

森本毅郎 「番組がダメになれば消える、と腹を決めている」

2つの長寿番組を続ける森本毅郎

 9月に喜寿を迎える森本毅郎(76)は、月曜日から金曜日まで、毎朝5時20分に東京・赤坂のTBSラジオに入り、6時半から始まるニュース情報番組『森本毅郎・スタンバイ!』に備える。

 新聞各紙に目を通し、スタッフと打ち合わせ、その日のトップニュースを決めていく。50歳のときにスタートしたこの番組は、首都圏で約20年間にわたり同時間帯の聴取率トップを走り続けている。

 1989年からスタートし、常に10%前後の視聴率を維持している『噂の!東京マガジン』(TBS系)も長寿番組となった。

「両番組とも数字(視聴率)は悪くないし、辞めるタイミングが難しい。だから、自分で線を引くのをやめて、『もうお前、用なしよ』と言われたら辞めればいいか、となった。

 一番嫌なのは、周りが『辞めろ』と言い出せなくなって、『こいつ、いつまで頑張っているんだ』と思われること。これまでそういう人をいっぱい見てきたからね。人は自分に甘いから。俺は未練たらしく残りたいとは思わない」

 四半世紀を超えても衰えない2つの番組だが、実は「老い」を感じて森本が自ら辞めた仕事もある。

「ナレーションの仕事が大好きで、NHK時代から正道のナレーションできちっと情報を伝えたいとやってきた。でも、語尾が自分の思うようなところに落ちなくなり、声も衰えたと感じて、3年ほど前から一切ナレーションの仕事は受けていません」

 プロデューサーから「衰えはまったく感じない」と請われても、森本は頑として引き返さなかった。

 これより前、60歳のときに、森本は講演会の仕事も打ち切っている。講演は実入りがよく、重きを置く文化人は少なくない。

「テーマを何パターンか決めて喋っていると楽に稼げちゃう。依頼を引き受けながらも、これは続けているとやばいな、と感じていたんです。帯番組があるから日帰りで地方にも行っていたけど、体のことを心配した女房から『もうやめたら』と言われたこともあって、以来、ぴたっとやめました」

 今後の仕事へのスタンスは明確だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
2週連続優勝を果たした 竹田麗央(時事通信フォト)
女子ゴルフ 初Vから連続優勝の竹田麗央(21) ダイヤモンド世代でも突出した“飛ぶのに曲がらない力”
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン