クラスタージャパンが発売している「付箋ノートが作りやすいふせん」は、色や大きさの違う数種類の付箋を、一般的なA罫(7mm幅)のノートやルーズリーフに貼りつけていくという、極めてシンプルな商品だが、同社の担当者によれば売り上げは年々倍増しているという。
「主に高校生や大学生などがテスト対策に使っているようです。ノートには直接書かずに、付箋に書いた内容を色ごとに整理したり、テストに出る重要度を分けたりしながらペタペタと貼っていくやり方です。
パソコンやスマホに慣れている今の若者たちにとって、ノートは見やすさ重視で、情報は捨てるのが当たり前。まるでスマホのフォルダを入れ替えるのと同じように付箋を入れ替え、そのノートとスマホだけを片手に持って学校に行く人も多いようです」(担当者)
そうして出来上がったノートはインスタグラムなどのSNSを使って情報交換しているというから驚きだ。同社は見栄えを気にする学生のために、ノートの罫線間隔と同じサイズの付箋を設計。細かい工夫が売れ行きに結び付いているようだ。
ビバリーの「ココサス」は、書籍のページ上部にブックマークしてもどの箇所を見直したいか忘れてしまった……という“あるある”な悩みを解消すべく、切り離して貼れる付箋を発売。大事な情報が一目で分かると好評だ。
また、同社は7月下旬に名刺に貼るタブ付きの透明付箋を発売予定。「もらった名刺に直接メモしたくないという人は意外に多いので、これなら貼ったままファイルに保存することもできます」(担当者)。ありそうでなかったアイデアを次々と付箋で結実させている。