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住宅ローン 借り換えをせずに金利を下げる裏ワザとは

住宅ローン金利を下げる裏ワザとは?

 7月1日に長期固定金利住宅ローンの『フラット35』がついに1%を割る0.85%(15~20年借り入れで0.85%、21~35年借り入れで0.93%。銀行によって金利に差があり、取り扱いのないところもある)という史上最低値を更新。借り手市場の今こそ、借り換えでローンの支払額を下げるチャンスというわけだが、貯金が無かったり、転職したばかりで融資が受けられなかったりなどの理由で、借り換えができないケースもある。

 しかし、実は、借り換えをせずに、金利を下げる方法もある。それは、現在の借入先への金利交渉だ。ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみさんが解説する。

「現在の借入先に、今借りている金利を低くしてくれないか、と頼む方法です。銀行にとっては、他行に借り換えされてお客様を逃がすより、金利を下げてもとどまってくれた方が利益になるので、一度聞いてみる価値はあります」

 金利交渉が通れば、借り換えの手数料や手間をかけずに金利が下がるのでオイシイ。だが、金利交渉はあくまでも銀行の“裏メニュー”。公のサービスではないので、必ず対応してくれるわけではない。「マイナス金利なんだから下げて」と、上から目線で言うのはNGだ。

「借り換えを検討しているのですが、と相談に行く形で訪れ、金利交渉が可能かどうか聞いてみましょう」(中嶋さん)

“少しだけボーナス払いを併用する”などの条件変更は、なにも、借り換え手続きをしなければできないことではない。

「銀行からは決してすすめてきませんが、申し込めばどこでもやってくれます」(畠中さん)

 これも金利交渉同様の“裏メニュー”だ。たとえば、残債が2000万円で、ボーナス払いなしから、少額のボーナス併用払いに変更した場合の試算。1回約6万円のボーナス払いを年に2回すると、借入期間が約2年縮むこととなる。

「借入額の1割をボーナス払いにまわすぐらいが無難。残債2000万ならボーナス総額は約200万です」(ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さん)

 条件変更の手数料がかかったとしても、借り換えに比べればわずかなもの。借り換えはコストだけでなく、手続きにも時間がかかるので、その手間も考え、まずは一度窓口で相談を。

※女性セブン2016年7月28日号

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