国際情報

アリババ会長「アリババ創立は最大の過ち」と発言

中国電子商取引最大手の「アリババ」(HPより)

「これまでで私の最大の過ちはアリババを創立したことだ」「チャンスがあれば、どこかの国に行って、そこで平穏に暮らしたい。ビジネスも、他の仕事も、もうしたくない」──。

 こう語るのは中国電子商取引最大手アリババ集団の馬雲(ジャック・マー)会長だ。6月中旬、ロシア・サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで講演した際、会場からの「今までで最大の過ちは何か」との質問に答えたもの。

 馬氏は昨年6月、ニューヨークで講演した際も、「もし、もう一度人生をやり直せるのならば、株式を上場せずに、個人事業をやりたいと思っている」「月に720ドル(約7万4000円)稼いで、好きなように使っていたときが、私には最高の時代だった」などと語っており、一昨年の資産総額250億ドル(約2兆5700億円)で中国の長者番付1位だった馬氏は現実がすっかりと嫌になったようだ。

 中国メディアによると、馬氏はロシアで「これ(アリババ集団)が私の人生をこんなに変えてしまうとは全然思わなかった。もともと小さな会社を作りたかったのに、こんな巨大な企業になってしまった。私には手に負えないほどの責任とトラブルをもたらした」と述べた。

 そのうえで、馬氏は「来世があるならば、もう2度とこんなビジネスには手を突っ込まない」とも語り、その理由として「いまやアリババのビジネスにすべての時間を使っている」として、分刻みのスケジュールに疲れたと愚痴をこぼしている。

 馬氏は昨年、ニューヨークでも「もう一度人生をやり直せるのならば、株式上場せずに、個人事業をやりたい」などと述べて、ビッグビジネスに嫌気がさしことを告白している。

 ネット上では、「私のこれまでした最大の間違いはアリババを設立しなかったことだ」や、「勇気を出して、私はあなたが犯した間違いを引き継ごう」、「私が馬会長の過ちを正すチャンスをあげよう。そのためには、会社を私に譲ることが必要だ」などの書き込みがみられる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン