ビジネス

中国アリババ 国境を越えて世界に広がる可能性はあるか?

アリババが世界に広がる可能性はあるか?

 ネット通販によって、私たちの生活は大きく変わった。そのeコマース市場で急成長し、大きな存在感と影響力を示している企業の一つが中国の「アリババグループ」だ。経営コンサルタントの大前研一氏が、eコマースの可能性とアリババの未来について考察する。

 * * *
 中国のeコマース市場の急拡大が世界を激変させようとしている。その中核となっているのは、中国のネット通販最大手「アリババグループ(阿里巴巴集団)」だ。

 同社は6月、中国の家電量販最大手「蘇寧雲商集団(旧・蘇寧電器)」との協業の具体策を発表した。「王者連盟」とも報じられたが、アリババが蘇寧を救済したという見方もある。

 蘇寧は中国国内で2700の店舗を展開し、実店舗の小売企業としては売上高トップで、サッカー日本代表DFの長友佑都選手が所属するイタリア・セリエA「インテル・ミラノ」の買収でも話題になった中国を代表する巨大企業だ。しかし、近年はアリババをはじめとするネット通販の台頭で営業赤字に陥っている。

 中国では今、日本やアメリカと同じように、実店舗を全国展開している量販店が伸び悩み、スマホ一つで何でも買えるeコマースが急成長している。その代表格が、中国国内のネット通販で6割のシェアを占め、物流と決済機能(アリペイ)を押さえているアリババだ。

 なにしろ、昨年11月11日の「光棍節」(独身の日)セールの総取引額が1日で約1兆7600億円に達したのである。日本の小売業1位のイオンの年商が約8兆2000億円(2016年2月期)、2位のセブン&アイ・ホールディングスの年商が約6兆円(同)だから、アリババの売り上げがケタ違いであることがわかる。

関連記事

トピックス

水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月13日、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索を受けた黒川邦彦代表(45)と根本良輔幹事長(29)
《つばさの党にガサ入れ》「捕まらないでしょ」黒川敦彦代表らが CIA音頭に続き5股不倫ヤジ…活動家の「逮捕への覚悟」
NEWSポストセブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
女性セブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン