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2016.08.02 07:00  週刊ポスト

高林孝行、杉浦正則 野球で五輪を沸かせた男達の「転身」

杉浦正則氏は現在も日本生命に勤務

 リオ五輪では残念ながら野球は種目として採用されなかったが、日本は過去の五輪では野球でメダルを何度も獲得している。そこに貢献した2人の男を追った。

「全力を懸けないなら帰ってくれ」──。アトランタ五輪(1996年)の野球で1番打者として銀メダルに貢献した高林孝行(現48歳)は、事前合宿で若手を叱咤した。

「寝坊して遅刻したり、ダラダラ練習したりする姿が目についたんです」

 純粋にメダルを狙うベテランと五輪をプロへの架け橋と考える若手の間には、大きな溝が生まれていた。

 予選リーグを何とか突破し、準決勝はアメリカとの対戦に。前日のミーティングで、寄せ集めのチームに遠慮して黙っていた2人の選手が「実は、明日の先発投手には癖があります」と、過去の対戦経験に基づく情報を打ち明けた。

「一気にチームの雰囲気が明るくなりました。ようやく1つにまとまった」

 大量11得点で宿敵を下し、決勝進出。キューバの前に金の夢は散ったが、堂々の銀メダルに。現在は父親の跡を継ぎ、東京・神保町の仏教系古書店『東陽堂書店』の3代目店主を務める。

「時には、数百万円する古典を競り落とすこともあります。本物を見極めるために、普段から国会図書館や博物館に通って、平安時代や江戸時代の著名人の筆跡を研究しています」

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