ビジネス

季刊から月刊になった専門誌『家主と地主』 好調の背景は

昨年9月から月刊化した『家主と地主』

 朝起きて眠い目をこすりながら新聞をパラパラとめくると、いきなり飛び込んでくる『家主と地主』というデカイ文字。全5段という大きなスペースで掲載された、賃貸不動産オーナー向け専門誌の新聞広告である。

 見出しを見ると、「近所で飼われていたワニが逃げ出してアパート敷地内に出没し大パニック」「窃盗団が盗品や現金の授受にマンションの空室を悪用していた」といった驚く文言が並び、上品な顔立ちの女性編集長の顔写真に「業界をブッタ斬る!」「一刀両断」と対照的なコピーが躍る。

 家主でも地主でもないが、思わず読んでみたくなってしまう不思議な雑誌だ──。

「新聞広告の反響は大きいですね。専門誌の広告で、あれだけの大きな広告を出すところは少ないので」

 そう話すのは、『家主と地主』編集長の永井ゆかり氏。現在は日経新聞と読売新聞に定期出稿しているという。

『家主と地主』は『週刊全国賃貸住宅新聞』という業界紙から派生した雑誌で、2003年に創刊された。読者の多くは、文字通り家主や地主で、不動産投資や賃貸経営、相続などに関する情報を提供している。

「全国に家主と呼ばれる人々は300万人強います。“大家さん”というと年配の人というイメージがありますが、最近は不動産投資をするサラリーマンの読者が増えています」(永井氏)

 アパートや住宅のメーカーは相続税対策を謳い文句に、新規物件を売りまくっているため、人口減に転じた日本では空き家がどんどん増えている。総務省の調査によると、2013年の空き家数は約820万戸で、全体の13.5%を占める。そのうち賃貸住宅は約430万戸で、半数以上を占める。

関連キーワード

トピックス

違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
「よだれを垂らして普通の状態ではなかった」レーサム創業者“薬物漬け性パーティー”が露呈した「緊迫の瞬間」〈田中剛容疑者、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者が逮捕〉
NEWSポストセブン
1泊2日の日程で石川県七尾市と志賀町をご訪問(2025年5月19日、撮影/JMPA)
《1泊2日で石川県へ》愛子さま、被災地ご訪問はパンツルック 「ホワイト」と「ブラック」の使い分けで見せた2つの大人コーデ
NEWSポストセブン
男が立てこもっていたアパート
《船橋立てこもり》「長い髪に無精ヒゲの男が…」事件現場アパートに住む住人が語った“緊迫の瞬間”「すぐ家から出て!」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で「虫が大量発生」という新たなトラブルが勃発(写真/読者提供)
《万博で「虫」大量発生…正体は》「キャー!」関西万博に響いた若い女性の悲鳴、専門家が解説する「一度羽化したユスリカの早期駆除は現実的でない」
NEWSポストセブン
江夏豊氏が認める歴代阪神の名投手は誰か
江夏豊氏が選出する「歴代阪神の名投手10人」 レジェンドから個性派まで…甲子園のヤジに潰されなかった“なにくそという気概”を持った男たち
週刊ポスト
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン