よく似た2つの料理。違いがわかりにくいといわれる料理の違い、あなたはわかりますか?
◆「ムース」と「ババロア」の違いは?
どちらも口当たりのやさしいプルプルデザート。だがババロアは、卵黄や牛乳、砂糖でカスタードクリームを作り、ゼラチンと生クリームを加えて冷やして固めたもの。ムースは、まず軽く温めた果汁などにゼラチンを溶かして、とろみがつくまで冷やす。ここに砂糖を加えて泡立てた卵白を混ぜて冷やして固めたものだ。
「ゼラチンで固めたものをしばらくの間常温の場所に置いておくと、溶けてしまいます。最近、コンビニなどで見かけるゼリーは、口当たりは似ていますが、カラギナン(海藻抽出物)で固めていて、常温でも溶けないものになっています」(料理研究家・女子栄養大学生涯学習講師・大石みどりさん)
◆「サンデー」と「パフェ」の違いは?
パフェは、フランス語の「完璧」という意味の「パルフェ」が変化した「完全なデザート」の意味。一方のサンデーは、アメリカ発祥のデザート。どちらも器にアイスクリームや生クリーム、ソース、フルーツなどを添えたもので、発祥国以外に明確な違いはない。
ファミリーレストランのロイヤルホストでは、「パフェは、やや背の高いグラスに入れた、上品なイメージのデザート。サンデーは、比較的カジュアルでアメリカっぽいイメージのデザート」と使い分けているそう。
◆「蒲焼き」と「照り焼き」の違いは?
蒲焼きとは、うなぎやあなごなどを開きにして串をうち、たれを絡めて焼き上げたもの。他にも群馬県太田市には、一見、うなぎのような「なすの蒲焼き」という名物料理がある。一方の照り焼きは、魚の切り身や鶏肉などに、たれを刷毛などで塗りながら、照りが出るように仕上げたもの。最近はフライパンで焼いてから、たれを加えて絡める「鍋照り焼き」が、照り焼きの簡便法として定着している。
※女性セブン2016年9月8日号