家にある身の回りの小物には、いろいろな動物が描かれているものも多い。風水では、それぞれにいろんな意味があるという。運気アップにつながる動物アイテムについて、風水専門家・直居由美里さんが教えてくれました。
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風水には縁起がよいアイテムやモチーフがあります。これらを効果的に配置することで、運気アップが期待できます。まず、金運に効く代表的なモチーフが金魚。尾びれや背びれを揺らしながら泳ぐ姿が、風水的に気の流れを促すとされているからです。
風水の本場である香港や台湾では、財を示す方位に水を置くことをよく行いますが、水は止まった水ではなく、動いている水が望ましいため、金魚を飼う人がたくさんいます。そして、赤い金魚は厄除けの意味もあります。
金魚を飼うなら角型の水槽ではなく、丸みを帯びた金魚鉢のほうが金運アップには効果的です。金魚は生き物ですから、心をこめて世話をして、水はこまめに取り換えて常に清潔な状態を保つこと。金魚の健康のためだけでなく、よどんだ水は邪気を拡散し、家族の運気を下げてしまうからです。
多忙で金魚の世話ができないという人は、金魚の柄や金魚の置物を部屋に飾るといいでしょう。
方位は北と西がおすすめです。陰陽五行では、北は「水」、西は「金」の気なので、金魚鉢と相性がいいのです。また、北は男女関係や妊娠を司る方位なので、北に魚の絵やアイテムを飾ると子宝を招きます。
そして、家を守る動物といえばヤモリ。害虫を食べてくれることから「家守」という字も当てられています。ハワイやグアム、インドネシアでも、ヤモリ(ゲッコー)は幸運をもたらす動物として親しまれています。
一方、人間関係運を上げるのが鳥のアイテムです。風水では、鳥が家に住み着くことは、家運を大きく上げると考えます。大空を自由に飛ぶ鳥は、縁を運んでくれるシンボルであり、うれしい知らせをもたらします。
新しい人脈を広げたいのなら、東の方位に鳥の置物や絵を飾りましょう。日の出の方位である東は、新しいチャンスを意味します。すでに知り合った人と親密になりたいのなら、南東の方位へ。縁は東で生まれ、南東で大きく育っていきます。