国内

鳩山太郎氏「何を隠そう、私はフリーメイソンです」

鳩山邦夫氏の長男・太郎氏が取材に答えた

 陰謀論とともに語られることの多い結社・フリーメイソン。鳩山一族はフリーメイソンとの密接な関係を囁かれている。6月に急逝した鳩山邦夫・元総務相は2012年のテレビ番組で「(祖父の)鳩山一郎(元首相)はフリーメイソン」「鳩山内閣の半分はフリーメイソンだった」と発言している。鳩山一族はどれほどまでフリーメイソンと関係があるのか。邦夫氏の長男で、元東京都議の太郎氏が本誌に答えた。

 * * *
 何を隠そう、私はフリーメイソンです。8年前、正式な手続きを経てメンバーになりました。

 メイソンのルールは本人がメンバーであると公表することを禁じていません。私はメイソンのバッジを身に付けて外出し、フェイスブックに東京ロッジの写真をアップしています。メイソンに誇りを感じているので、誌面でオープンにしてもらって構いません。

 よく言われるように鳩山家はメイソンとつながりがあります。曾祖父・一郎は戦後の公職追放が解除された後、オーストリアの外交官リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーの著書『自由と人生』に感銘を受けてフリーメイソンに入会したとされます。カレルギー氏が記した「fraternity」を「友愛」と訳したのは一郎と言われます。

 曾祖父は入会後、10年経たずに亡くなったので活発な活動はしていないはずですが、メイソンにとっては日本の総理大臣まで務めた誇らしい人物であり、東京ロッジ(拠点)のロビーには「ICHIRO HATOYAMA」の名を刻んだレリーフが掲げられています。

 英国発のメイソンは米国で爆発的に普及し、日本にやってきた占領軍にもマッカーサー元帥を始め、多数のメンバーがいました。戦後の日本を動かすには米軍との付き合いが重要でしたが、ロッジでは人種や国籍を問わず全員が平等に交流するため、コネクション目当てでメンバーになった日本人も多かったそうです。

 元々、日本社会に影響力のある人間がメンバーになったため、あたかもメイソンが日本社会を動かしているように見えたのかもしれません。

 曾祖父の他に、私の母・エミリーの父親もメンバーでしたが、今年6月に急逝した父・邦夫はメイソンではありませんでした。

 かつて東京ロッジの敷地内に大きなプールがあり、母方の祖父がメンバーだったため父もよくそこで泳いだそうです。本人はメイソンの所有物とは知らなかったようですが。

※SAPIO2016年10月号

関連記事

トピックス

大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
金正恩(中央)と娘の金ジュエ(右)。2025年6月29日に撮影され、2025年6月30日に北朝鮮の国営通信社(KCNA)が公開した写真より(AFP=時事)
《“爆速成長”と注目》金正恩総書記の13歳娘が身長165cmに!北朝鮮で高身長であることはどんな意味を持つのか 
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン
別府港が津波に見舞われる中、尾畠さんは待機中だ
「要請あれば、すぐ行く」別府湾で清掃活動を続ける“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(85)に直撃 《日本列島に津波警報が発令》
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月16日、撮影/横田紋子)
《モンゴルご訪問で魅了》皇后雅子さま、「民族衣装風のジャケット」や「”桜色”のセットアップ」など装いに見る“細やかなお気遣い”
大谷家の別荘が問題に直面している(写真/AFLO)
大谷翔平も購入したハワイ豪華リゾートビジネスが問題に直面 14区画中8区画が売れ残り、建設予定地はまるで荒野のような状態 トランプ大統領の影響も
女性セブン
休場が続く横綱・豊昇龍
「3場所で金星8個配給…」それでも横綱・豊昇龍に相撲協会が引退勧告できない複雑な事情 やくみつる氏は「“大豊時代”は、ちょっとイメージしづらい」
週刊ポスト