戸越銀座商店街の公式ウェブサイトによれば、商店街の発足は昭和2年7月。全国には「銀座」の名の付く商店街が数多くあるが、その第一号は戸越銀座商店街なのだとか。それだけに“本家銀座”との関わりも深い。関東大震災後、東京都中央区の銀座では、道路のアスファルト化に伴い敷石が撤去されることになった。それならばと、戸越がその敷石を譲り受け、通りに並べていったのだという。
そんな古いエピソードもある戸越銀座商店街は、今後も人気商店街であり続けるのだろうか。
「買い物ができて、温泉があって、文化にも触れられる。戸越銀座商店街めぐりはいわば小さな旅で、永六輔さんが初代ナビゲーターを務めた『遠くへ行きたい』ならぬ『近くへ行きたい』という番組を作るなら、真っ先にここを選ぶでしょうね。最初に『商店街力』と言いましたが、それを決定づけるのは店や商品の数だけではありません。商店街の本当の主役はそこにいる皆さん。一人ひとりの魅力が商店街力につながっていて、テレビマンたちも結局はそれを見せたいのです。そこにいい人たちがいる限り、ロケ地に選ばれ続けると思います」
商店街に欠かせないのは熱いコロッケと厚い人情。ロケでどんな面白い人を見つけてきたかにも注目してみたい。