「私は借金がすべて悪いと言っているわけではありません。返すアテがあれば何とかなるはずです。ただ、それがなければ詐欺じみた違法まがいのことに手を染めたり、リスクの高いカラダを張った仕事をしたりして、手っ取り早くカネを稼ごうとする。それが人生の転落の始まりになるのです。大半の人は他人事のように思っているかもしれませんが、こうしたマインドを持った人はごまんといます」
堀江氏は、問題の根本は「他人に迷惑をかけてはいけない」「借りたものは返しなさい」「責任逃れは悪」などと説いてきた、戦後の義務教育全般にあると考えている。このため、自分が受けた義務教育に何の疑いも抱かずに生きている人は、いつ搾取される側に回っても、おかしくはないという。
◆堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。ライブドア元代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年起業。以後、プロ野球参入やニッポン放送の買収表明、総選挙立候補など次々と脚光を浴びる。現在は、自身が手がけるロケットエンジン開発など様々な事業で幅広く活躍。最新刊『ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!』は発売1週間で大増刷。