職人への感謝の気持ちを忘れない三宅宏実


 企業の協力についてアシックスは「全てはアスリートファーストで行っております。各競技において、よりパフォーマンス向上のために選手と研究開発を行っています。これらの知見をもとに、一般の方においてもパフォーマンス向上に繋がればと思っています」と説明した。

 また、三宅は練習着は着心地の良さ、肌触りの良さ、汗の吸収の良さなどを基準に選んでおり、ウエイトリフティングチームのスポンサーであるミズノ製のものを使っている。裾が長いものは好きではないため、若干サイズが短めのものでより快適な練習を実践している。

 ウエイトリフティングの場合、腰を痛めぬため、革製の太いベルトが必須。これについては「これがしっくりしないと、なかなか決まらないものです……。ほかの選手もみんなそうだと思うのですが、何個か付け替えてみて、自分に一番合うものを選んでいく感じ。私が使っているのは、ハーツというメーカーのものですが、ここ数年はこのベルトを使っています。腰に巻いた時のフィット感がいいんです」とのこと。取材をした9月末日段階では腰のリハビリ中だったが、年内はしっかりと治していきたいと語った。

◆睡眠・ゲンかつぎ――微妙な差が勝負を分ける

 そして、アスリートは練習や本番だけでなく、日々の生活でも道具の微妙な差を重要視する。一日の3分の1を占める「睡眠」の面においては、マットレスのエアウィーヴを使用。同社のマットレスは高反発で寝返りを打ちやすく、睡眠中に余計な筋力を使わないため、快眠がもたらされるという。

「もともと眠りに対してかなり敏感なので、眠るときのサポートが本当に大事なんです。寝具が合わない時は、夜中に何度も起きてしまうこととかもあります。あと、ウエイトをしているせいで、腰が反ってしまうことも多いので、寝具が体に合わないと体に負担になってしまうんです。

 また、ちょっと沈みが深かったり、手触りが悪くなると落ち着かない。そのため、ベッドっていうのは私にとって本当に大事なんです。次の日、しっかり練習するためには、睡眠がすごく大事で。睡眠不足になると、集中できないし、ケガをしやすくなります」

 微妙なところで成績を左右するようだが、同社の寝具一式を提供されてからは「かなり寝つきがよくなりました。いまは寮にも持って行っています。リオ五輪のときも選手村に一式(枕、布団、敷布団、マットなど)持っていったら、とてもよく眠れました。また、私と同室だった選手も、同じようにエアウィーヴを一式持っていったのですが、彼女もすごくリラックスして眠ることができたと言います。様々なタイプを選べる仕様になっていて、練習現場で実際に自分の体にどれだけ合うかを試し、6種類の中から『Bタイプ』を選びました。他は、Bタイプの人とEタイプの人が3人ずつくらいいましたね(*注)」

(*注:タイプの選択はあくまでもリオ五輪選手向けに同社が行った取り組み。一般は対象外)

 他にも三宅は「ゲンかつぎ」を行うことも。赤が「勝負色」とのことで、なるべく勝負の時には赤いTシャツを着ている。普段の練習時は黒いTシャツが多いものの、バンテージ等の小物を赤にするなど、赤で統一することも多い。リオでは、ブラジルは国旗の黄色と緑を意識し、黄色いバンテージを使った。試合当日は黄色か赤で悩んだ末に黄色で本番に臨んだ。さらには、「勝負タオル」まであるのだという。

「以前、JUDY AND MARYのYUKIさんのツアーコンサートグッズのタオルを持って行ったので、今回もYUKIさんのタオルを持っていきました。『FLY』というアルバムのグッズなのですが、それも、全色揃えています。赤もありましたが、練習のときから黄色を使っていたので、リオでは黄色を使いました」

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