コンテストでは、若さを追い求めたり、キレイになることだけが目的の人は面接で落選したという。ところが、美魔女という言葉があまりにキャッチーだったこともあって、そのイメージはひとり歩きしていく。
「この数年、美魔女とは“若作りをしているセレブ”というイメージを持たれがちですが、それは違うんです」(前出・山本さん)
小泉今日子(50才)は今年9月、フェミニズムの先駆者である上野千鶴子氏(68才)と雑誌で対談。そのとき、「私、アンチエイジングって言葉が、大嫌いなんです」「『美魔女』とかに出てこられるとね」(上野氏)、「これは抵抗しなきゃと。私は『中年の星』でいいんじゃないかと思ってます」(小泉)などと意気投合し、「若い」という言葉が褒め言葉になっている時世と、若作りに励む女性に疑問を投げかけていた。
そうしたなか今回、第7回目を迎えたコンテストで37才がグランプリになったのには、理由があるのではないかと山本さんは言う。
「『若作りしているセレブ』というイメージを払拭して、本来の『内面の美しさ』や『幸せ感』に注視してもらおうと、ナチュラルな美しさを持つ女性を選んだ結果、グランプリは37才の女性になったのではないでしょうか」
外見にふさわしい内面があってこそ。今回グランプリになった女性は年齢以上のゴージャス感があり、実年齢より年上に見えるという声も多い。このあたりも、「若見え礼賛」に対するアンチテーゼといえるかも。それなら美魔女と呼ばれてみたい?
※女性セブン2016年11月3日号