「最上階に住むボスママにくっついている5人ぐらいのママ友グループがいるんです。いつもホームパーティーばっかりやってて。そういう人たちを『雁(かり)の群れーゼ』って言うんですけど、みんな地方出身者。タワマン最上階とか気取ってるけど、昔はとても住めるような土地じゃなかったのにねェ」
格差は階層だけではない。都内のタワマン36階に住む40代パート主婦がつぶやく。
「ウチは高層階ですが、部屋から見える景色によって値段が全然違います。高額なほうから『お台場ビュー』『東京タワービュー』『富士山ビュー』でウチはいちばん安い富士山ビュー。悔しいから毎日、富士山に『夫が昇進しますように』と拝んでいます。しかも、ウチの部屋の外には『航空障害灯』が付いてるんです。夜に赤くピコピコ光るやつです。あれがついてると、少し安いんですよね…」
「分譲」か「賃貸」かでも明暗は分かれる。都内のタワマンの分譲棟に住む50代パート主婦がため息混じりに言う。
「賃貸棟のほうが駅に近くて家賃も高いんです。賃貸は住んでいる人も売れはじめの芸能人や成り上がりの社長ばかりで生活も派手なケースが多い。分譲棟は堅実な生活を送るつもりで買う人が多く、実に庶民的。賃貸住人とは生活レベルの違いを感じます」
思わぬ「爆買い」で被害を被ったのは湾岸エリアのタワマンに住む40代主婦だ。
「夫婦でようやく手に入れたマンションを中国人が買い漁り、あれよあれよと中国人だらけ。夜中までガヤガヤとうるさいし、ゴミ出しルールも守らない。しかも中国人が多いとマンション価格が大幅に下がって、泣き面にハチです」
火種はどこにあるかわからない。
※女性セブン2016年11月10日号